日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審、鶴田卓彦委員長)は24日、東京・両国国技館で12人の委員全員が出席して定例の会合を開き、秋場所で2場所連続全勝優勝を果たした大関・日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)を満場一致で横綱に推薦した。第70代横綱の誕生が事実上決定したが、その一方で張り手やけたぐりなどの「禁止令」が出るなど品格を不安視する意見も出た。26日に九州場所番付編成会議と理事会を開き、昇進を正式決定する。 【写真】横綱昇進を満場一致で推薦しつつ日馬富士に注文も付けた横綱審議委員会 日馬富士への「技量審査」はわずか16分で終了した。角界のご意見番、横審は2場所連続で全勝優勝の力量を高く評価したが、その一方で「品格審査」には厳しく注文をつけた。 鶴田卓彦委員長(元日本経済新聞社社長)は「一人横綱で寂しいときもあった。2人になって花が2輪咲いた。土俵が華やかになり、より熱がこもって