世間では、しばしば「◯◯たんの髪クンカクンカしたいよぉ(野太い声)」という叫びを耳にする。ルイズ帝国が隆盛を極めた古代より伝わる、オタクの愛情表現だ。 だが、このフレーズを使う人には、「美少女の髪の毛を嗅ぐ変態的な自分」を誇示する意図で使用する者もいる。その人の鼻孔にはきっと「匂い」は存在しないだろう。行為におぼれて本質を逃す。とても悲しいことだ。 二次元の少女の髪の毛の匂いを想像する。それは、空想の粋を極めた営みの一つだ。限りなく実在し得ない故に、我々は「それをあるかのように」、自分の中に創り上げることが求められる。「嗅ぐこと」だけで満足してはいけないのだ。 さて、今や日本の誇る養豚場コンテンツたるごちうさだが、5人のメインヒロインから、いずれも特徴的で、しかしそれぞれ違った「髪の匂い」が感じられる。ごちシコ論第5回は、木組みの街に住まう少女たちの匂いから、ごちシコについて考察する。 コ