前回は, 「手段を目的化するための開発会社」の主要機能の一つとして「腕を磨く機能」を実装している, という話を書きました. その続きです. 創業にあたって自社の事業モデルを考えていったとき, この「腕を磨く機能」だけを「持続可能な開発会社の機能」と呼ぶには, どこか違和感がありました. その違和感の理由を考えてみると, 「それって, わざわざ会社にしなくても良いんじゃない?」「そういうこと考えながら個人事業やってれば良いじゃん」という問いが, 自分の中に浮かんでくるのを感じました. そこで, もう一段階踏み込み, 会社にする理由と意義を言語化し, 自分自身をドライブさせられるような絵を描こう, と考えました. 言い換えると, 「システム開発請負をやる」「自社サービスを収益化する」といった直接的な意義よりも, もっと広義の, “この会社が社会にもたらす役割は何なのか?” ということです. 考