この世界はクズばかりで 例に漏れず俺もクズ 佐々木ミノルさんの「中卒労働者から始める高校生活」1巻の感想。 おっ表紙かわいい!と完全なるジャケ買いで手を伸ばした本でしたが 偏見とコンプレックス、外の世界と内の世界の両方と闘うほろ苦い青春漫画で、なかなか好感触なお話でございました。 作品紹介には「ラブコメ」と銘打たれていますし実際その通りなのですが、ただ甘いラブコメというだけじゃない、理不尽な社会に立ち向かっていく力強さを備えている。不愉快になりそうな邪悪さを感じさせる一幕も。 1巻の段階ではラブコメ部分よりむしろそのシリアスな要素に心惹かれた。 ラブコメながらもザックリと心刺される作品です。 父親が犯罪者。家計も苦しい。 中卒で工場で働き始めた主人公ですが、「あいつは中卒だから」と笑う周囲を見返すために18歳から通信制の高校に通い出します。 いろんな人が通う通信制高校。ガラの悪いヤツから子