地球から18000光年のいて座の中に放射線パルサー「トランスフォーマー」が発見された。 IGR J18245-2452と名づけられている。このパルサーは定期的に異なるタイプの中性子星であるX線パルサーに変身する。 こうした「変身」は不可能と考えられていた。 というのも、放射線パルサーとX線パルサーは、その本性上、共存が不可能であり、しかも同一の「ダブル・システム」の内部には存在不可能であるためだ。 そのため、そこには単一の中性子星しかいないはずであり、その衛星は通例、通常の発光体となるのである。 放射線パルサーのデータが「トランスフォーマー」の名を冠されたのは、パルサーが自身の衛星から物質の一部を定期的に引き込むためだ。 赤熱したプラズマが中性子星の周囲に「輪」を形成し、プラズマの表面に落下しはじめると、 X線の放射が生まれ、パルサーの回転が速められる。 そしてガスの蓄えが消尽されると、I