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ブックマーク / bn.dodgson.org (10)

  • ピンポン怪談と Conjunction fallacy : steps to phantasien(2011-03-14)

    ついに家にも来た!「輪番停電の作業のためおうかがいしました。」とピンポンする人たち。 インターホンの画面に映ったのは深々と帽子被った男数人。 でも耳たぶにたくさんのピアス見えた。作業があるなんて市役所から連絡ないし。 この手口で家に入られそうになる人多いらしい。みなさんも気をつけて! 巷で噂になっているような Twitter デマ情報や怪談の類が届かず 寂しい思いをしている私を気遣ってか, following の一人が新しいのを一つ retweet してくれた. ありがとう. この怪談はいくつかの点でよく書けている. なんといってもつかみがいい. ついに家にも来た! 前例を仄めかし, 読み手に自分の知らない流行があったと焦らせる煽りがバズに初速を与える. 伝聞ではない当事者の語り口が retweet の敷居を下げる. 体験談でありながら同時に後半の伝聞パート この手口で... を補強してい

    honeybe
    honeybe 2011/03/17
  • 明日の空模様 - Backnumbers: Steps to Phantasien

    ある Mac プログラマから "WebKit ってドキュメントがすくないよね" という話を聞いた. WebKit の挙動が気に入らないので直せないかと調べたところ, Mozilla と比較した文書の少なさに呆れたという. 私としては連載枠が貰えたのもひとえに文書がないおかげだから, そこに不満はない. (むしろめでたい.) けれどコードを直したい人が不便なのは困ったことだ. WebKit に比べ, Mozilla の内部は網羅的ではないにしろそれなりに文書化されている. この違いはどこから来るのだろう. 私の印象は, Mozilla が "書き直し" プロジェクトだからというものだった. Netscape は Netscape Natigator 4.x のコードベースを捨て, ほぼスクラッチから Gecko を書いたとされている. 私の仄暗い経験によれば, 書き直しのプロジェクトは最初に

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    honeybe 2009/05/21
  • 最近読んだ VM の本 - steps to phantasien(2008-12-14)

    少し前に "Virtual Machines: Versatile Platforms for Systems and Processes" という VM の教科書を読んだ. 今年は VM について知ったかぶりをする必要に迫られることが多く, 反省して付け焼刃をした次第. 言語処理系の VM の話を期待していたら XEN や VMWare 方面の VM の話が主で, 意表は突かれたものの面白かった. 速度を保ちながら仮想化という抽象を守るために コンパイラと OS の間の子が次々に曲芸を披露する健気さには心を打たれる. VM を使ってあげようという気になる一冊. 折良く Google から Native Client (NaCl) なんていう VM 技術の応用が公開されたことだし, これを肴に教科書の宣伝をするというのが今日の趣旨です. NaCl 自体の詳しい話は whitepaper や

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    honeybe 2008/12/17
  • Dehydra - Backnumbers: Steps to Phantasien

    Mozilla を大書き換えする Mozilla2 プロジェクトの目標設定はえらく野心的で, 2004 年から話があるのに当分終わりそうにない. 傍目にそりゃ無理だろという目標も多い. XPCOMGC なんていかにも無謀だ. 参照カウントをやめて JavaScript と同じ GC を使おうぜという話. JS と C++ のオブジェクトが混ざっても平気だよ...と言われても困る. 数百万行ある Mozilla 相手にそんな書き換えを敢行するとは, ロケット科学を通りこして魔術的だと言っていい. それが無理だからこそ C++ は呪われた言語で, Microsoft も逃げだしたんじゃなかったの? そんな外野の心配を他所に, Mozilla のプログラマ Benjamin Smedberg は Boehn GC と jemalloc くっつけたいんだけど良いアイデアない? なんて話をしている.

    honeybe
    honeybe 2008/10/16
  • ファクトリー ファクトリー ファクトリー API のユーザビリティテスト

    前に 欲しいと書いた API のユーザビリティテスト. 実際にやってみたぜという話を読んだ. "The Factory Pattern in API Design: A Usability Evaluation (PDF)" という記事がそれ. 俎上に載ったのは factory パターン. 素のコンストラクタとどちらが使いやすいかを比べてみたという. そんなの, Factory が腐ってるだなんて Joel...じゃなくて Joel の読者も言っている. 実際この調査でも "factory は使いにくい" という思ったとおりの結論. 面白さはユーザビリティテストをした事実そのものにある. 調査では 12 人の被験者をあつめ, 5 つの課題をこなしてもらう. コードはぜんぶ Java. 課題1: メールを送信する. ライブラリを使ってこんな風に書けたらいいなと思うコードを notepad で

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    honeybe 2008/05/20
  • K のこと -- steps to phantasien t(2007-11-03)

    友人の話をしよう. 先達に敬意を表し, 仮に彼を K と呼ぶ. (イニシャルは便宜的なものだ; 向上心云々と罵ったこともないし, 恋人を寝取ってもいない.) ある時期, 私は K と一緒に働いていた. 今は違う会社にいるけれど, 互いに暇なのか, このごろもよく二人で管を巻いている. 1 K は優秀なプログラマだ. いつも敵わないと思う. 一緒に仕事をしていたこともあり, プログラマとしての私は K から強い影響をうけている. たとえば私が自動テストを始めた発端には K がいる. コードレビューもそう. この日記に出てくる話も K の影響は色濃い. 私は K のあとを追いかけるようにプログラマを続けている. K と働いてはじめて, ああ, 物事とはこう改善していくものなのかと知った. 何か問題を感じると K は試行錯誤を始める. 問題は私が諦めていたものもあるし, そもそも気付かないものも

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    honeybe 2007/11/08
    <泥の中で一歩を踏みだす>すばらしい。あとでじっくりよむ。
  • steps to phantasien t(2007-07-06)

    昔の同僚が退社してベンチャー仕事をやるという. 門出を祝う宴会に, 昔のよしみで呼んでもらった. ついでに古巣の近況を聞く. ひとつ嬉しい知らせがあった. 以下その自慢話. ある夏, 私は社内ライブラリのチュートリアルを書いた. そのチュートリアルが, 今でも改訂されながら参照されているという. のみならず新人プログラマの研修教材として広くとりいれられつつあるそうだ. 私はとても嬉しくなった. もちろん手柄は改訂を続け, 様々な改善を続けた彼らのものだ. それでもなお私は喜びを隠せない. 自分が去った今も文章だけが生き続けている. 私は平凡なプログラマだから, 自分のコードが生き残れるとは思えない. 一方ボランティアで仕事の合間に書いた文章は読み継がれている. 価値のあるものが生き残るのなら, 私のなした価値は(コードではなく)文書にあったことにある. プログラマとしては悲しいけれど, 会

  • steps to phantasien t(2007-06-01) ChangeLog の作法 つづき

    Subversion の開発者が ChangeLog について面白い記事を書いている. 記事の要旨はこうだ: ChangeLog (Subversion なので commit log) を書くのは面倒だよ, メーリングリストもあることだし書かなきゃダメ? ってよく訊かれる. 書きましょう. バグトラックもあるけど, 書きましょう.これらのツールは補完しあっている. メーリングリストはノイズが多いし, 変更を特定するには情報が足りない. バグトラックはバグの記録がメインだからコードの話を細々書くのは邪魔になる. 変更については ChangeLog に書くのがいい. プログラマは ChangeLog を読む. 記録を検索して, どの関数に何が起きたかを調べるものだ. この類の記録は ChangeLog を読まないとわからない. 逆に ChangeLog を書く時は, それを特定できるように省略

  • ChangeLog の作法 steps to phantasien t(2005-10-13)

    ソースコードなどの変更履歴を ChangeLog と呼ぶ. オープンソースのソフトウェアで変更履歴を "ChangeLog" というファイルに書いたのが ChangeLog のおこりだと思う. 最近は Subversion などに登録された変更履歴も change log, あるいは commit log などと呼ぶ. 以下ではそれらを ChangeLog と総称する. 最近わけあってこの ChangeLog をどう書いたものかと考えている. コーディング規約には山ほど資料がある. コメントの書き方もよく議論される. しかし ChangeLog についての読み物は少い. GNU コーディング規約 は数少ないそうした文書である. この説明はよくかけている: ChangeLog は将来のメンテナがバグの原因を探るのに使うものだ. コメントに書くべきものはコメントに書け. 関数名を並べろ...

  • いまどきのデスクトップ処理系 steps to phantasien t(2006-09-22)

    いまどきのデスクトップは色々モダンになっている. ただモダン化は API の裏側で進んでいるため, あまり興味を持たれていないらしい. 一見いろいろウォッチしていそうな知り合いと話していてわかった. 利用者視点の話題では, いまどきのデスクトップというとたとえばウィンドウが ヘナヘナ揺れるといったアイ・キャンディばかりが連想される. でもそのアイ・キャンディに至るにはきっと山ほど苦労があったはず. そのへんをちょっとねぎらってみたい. 念頭にあるのは Windows Vista, Mac OSX, XGL あたり. まず共通の階層化されたアーキテクチャを想定し, ケーススタディを交えつつその層を下から上へ順にたどっていきます. 復習: デスクトップ処理系の階層構造 そもそもデスクトップの中味はどんな構成をとっているのか. ざっと眺めておこう. 典型的なデスクトップ処理系のアーキテクチャはだ

    honeybe
    honeybe 2006/09/26
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