IntelのIDM2.0、復権への即効薬ではないが深慮遠謀の策ではある [土俵際Intel、IDM2.0は半導体業界を変えるか]テクノ大喜利まとめ 半導体が経済や安全保障の強みの源泉となる戦略物資であることに、世界中の政府、企業が気付いた。その結果、業界を超えた半導体争奪戦が起こり、半導体業界は活況を呈している。そんな好機に、主要メーカーでありながら波に乗れない企業が1社ある。米Intel(インテル)である。米IC Insightsの調べによると、半導体メーカーの売り上げトップ15社のうち、同社は首位の座は死守できたものの、1社だけ2021年第1四半期が前年比でマイナス成長となった。その他14社の同期の平均成長率は同29%というすさまじいものだった。 Intel CEOのPatrick Gelsinger氏は、こうした蚊帳の外の状況を打破すべく、「IDM2.0」と呼ぶ新戦略を打ち出した。こ