NASAが初公開したスペースシャトル後継ロケット「アレス1-X」の胴体の一部=2009年3月9日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターで吉富裕倫撮影 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)吉富裕倫】スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げを前に米航空宇宙局(NASA)は9日、来年退役のスペースシャトル後継となる新型ロケット「アレス(ARES)」試験機の本体を初公開した。 アレスは将来の月面や火星の有人探査を目標に設計された。計画通りなら、最長約6カ月間とスペースシャトルの約2週間に比べ長期間の有人宇宙飛行が可能になる。6月に無人ロケット「アレス1-X」による初の飛行試験が予定されており、4月中の完成を目指し急ピッチで製造されている。 この日は複数の工場で行われている塗装など仕上げ段階の本体部分が報道陣に公開された。NASAは「コスト効率の高いアレスは、米国の次世代宇宙開発にとって極め