日本海を中心に据え、南北を逆転させた富山県発行の地図「環日本海諸国図」(通称・逆さ地図)が、同県刊行物センター(富山市)で販売を開始して以来、売上数1位を保っている。 富山県が交流を続ける極東ロシアや韓国、中国を含めた北東アジアを大陸側から見たユニークな地図で、極東ロシアでも教育機関などに掲示されている。 同センターによると、逆さ地図の販売は95年12月に始まった。最近では月に平均で150~200枚売れ、今年6月末までに計約2万3000枚が販売された。日本国内だけでなく中国やロシアなど海外からの引き合いも多い。 地図は縮尺350万分の1、大きさはB1判で、1枚260円。富山県を中心に500キロ圏、1000キロ圏などが分かるように、同県庁を基点とする複数の同心円が引かれ、日本の“重心”が富山県沖の日本海にあることを強調している。 問い合わせは富山県民会館内の同センター、電話076・432・3