第31回 2012年10月 映画、分身 鈴木創士 ジャン・ルイ・シェフェール『映画を見に行く普通の男』 鈴木創士『魔法使いの弟子』 四方田犬彦『俺は死ぬまで映画を観るぞ』 映画、分身 影が動き回る。 だが光による情景、光だけが表面をつくりだす世界の中で、あるいは文字どおり光学的な出来事のまっただなかで、いつもハレーションを起こしていたものは何なのか? すべてが少しずつ白茶け、そして突然、真っ白になってしまう…。 晩年のモネにとって睡蓮は睡蓮であると同時に、水に映った睡蓮の反映であり、「本物」の睡蓮と反映はまったく見分けがつかないばかりでなく、「同じもの」である。それは画布の表面で反射を繰り返している。別の言い方をすれば、光によって刻々とその表面を変化させる「ルーアンの大聖堂」はすべて別のものである。表面が形状となるのは印象派の発明だった。すべてがすべてに似ていると同時に、同じものは同じもの
コンセントの拠点の1つであるコミュニケーションスペース「amu」のウェブサイト運営を、2023年5月31日(水)をもって終了いたします。これまでウェブサイトにご訪問いただいたみなさま、amuのイベントにご登壇・ご参加いただいたみなさまに感謝申し上げます。 amu自体の運営は引き続き行って参ります。アクセス情報などは下記をご参照ください。 《amuへのアクセス情報》 株式会社コンセントのウェブサイト「アクセス」内に掲載しております。 https://www.concentinc.jp/corporate/access/
1000円の新書版の本だが、これはお買い得だ。美しい宇宙のカラー写真が100点ほど掲載されている。宇宙誕生、銀河系、太陽系、地球、銀河系の天体、地球外生命の6章で構成され、説明・写真ともに過不足ない。 株価バブル後最安値とか、呆れるばかりの馬鹿政治家たちとか、完成しない船舶プラモデルとか、最近は足元ばかりを見ている気がする。子供のころは宇宙の果てのさらにその先はどうなっているんだろうとか、宇宙ができる前の宇宙はどうなっていたんだろうとか、夜空を見ながら想像しては、文字通りクラクラしていたものだ。 本書89ページに2002年11月に観測された太陽プロミネンスの写真がある。比較のために地球がはめ込まれているが、豆粒のようである。163ページは超新星1987Aの20年後の写真だ。小柴博士はこの超新星からのニュートリノを検出したことでがノーベル賞を受賞した。20年後の超新星の姿はイヤリングのような
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く