一定数以上の規模をもつ事業主は、全体の2.0%以上障害者を雇用しなければならないという「障害者雇用率制度」。しかし「障害者は仕事ができない」といういわれのない偏見から、雇うだけで仕事を与えない会社もあるといいます。 今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では著者の伊勢雅臣さんが「日本理化学工業」の取り組みを紹介しつつ、企業の社会的役割を問いかけています。 知的障害者に「働く幸せ」を提供する会社 約80人の従業員の中で、知的障害者が社員の7割を占める会社がある。粉の出ないダストレス・チョークで3割のシェアを持つ「日本理化学工業」である。 この会社については、「顧客より『社員の幸せ』を第一に考える会社が繁栄するのはなぜか」で紹介した。日本理化学工業が知的障害者を採用し始めたのは、もう50年以上も前の昭和34(1959)年のことだ。 当時、社長だった大山