2メートル超の鉄剣出土 盾形銅鏡も、魔よけか―富雄丸山古墳・奈良 2023年01月25日20時32分 富雄丸山古墳で出土した鉄剣(奈良市教育委員会提供) 奈良市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所は25日、同市の富雄丸山古墳(4世紀後半)から、長さ2メートルを超す鉄剣と、過去に類例がない盾形の銅鏡が出土したと発表した。いずれも国産とみられ、同研究所は「古墳時代前期の金属器製作技術の水準の高さを示しており、この時代の金属工芸の最高傑作」としている。 〔写真特集〕日本と世界の発掘・出土品 鉄剣と銅鏡は昨年12月、市教委による第6次発掘調査で、同古墳北東側で確認された「粘土槨(かく)」という埋葬施設内から出土。いずれも木製の棺の周辺で見つかった。被葬者は不明という。 市教委や同研究所によると、鉄剣は刃の部分が蛇行したように曲がった「蛇行剣」と呼ばれる種類で、全長約237センチ。過去に国内で出土し