初めに明言しておくがガチムチなお話ではない。 どちらかと言えばタイトルに似合わずセンチメンタルなお話だ。 私が小学校高学年くらいの頃だろうか。 何が原因だったかは覚えていないけれど、友達の妹を泣かせてしまった。 「ごめんね」と謝る私に対して、年端もいかぬ妹ちゃんは衝撃の一言を述べる。 「ち○こ見せてくれたら許してあげる」 大きな声をあげてガチで涙を流しながら、 ハッキリとそう言うのだ。 「やつは本気だな」 同じく年端も行かぬ、社会の荒波なんてものの存在すら知るよしもない私にも、そのことは十分に伝わった。 ガチなやつだからタチが悪い。 友達は笑いながら「見せてやれよ」だなんて言ってくる。 どう切り抜けたのかは覚えていないけれど、私は貞操をしっかりと保ちつつ事を収めた。 子供の頃から貞操は固かったのだろう。 そのまま大人になってしまったのか。 そうして私は童貞をこじらせて、いや純潔を守り続けて