金野索一氏による日経ビジネス・カンパネラ連載『トライセクター・リーダーの時代』との連動企画として、リクルートで数々の新規事業を手がけた後に、杉並区立和田中学校の校長に就任したキャリアを持つ藤原和博氏をゲストに招いたトークイベント「藤原和博氏、トライセクター・リーダーを語る」が開催されました。このパートでは藤原氏がリクルート時代から抱いていた仕事に対する意識や、リクルート事件をきっかけに周りと自分がどのように変化したかについて語ります。 僕の上司は世の中なんです 金野索一氏(以下、金野):今日いらっしゃっているみなさんも目の前の仕事を日々されてると思うんですけど、みなさんの参考になるようなお話ということで、藤原さんはリクルートでビジネスマンをされていた時には、何を一番大事にしてお仕事されていたんでしょうか。 藤原和博氏(以下、藤原):27歳ぐらいの時から「上司は世の中だ」と言ってたの。上司は
人間から思考力を奪うには「選択式」が一番 ——ここまで、「考える野蛮人」がロールモデルだという灘中・灘高の教育のお話、あまりに瑣末な知識を問う難問・奇問を入試に出す大学の問題などについて、いろいろとお話をおうかがいしてきました。 そこから抜け出すために、個人レベルで、また、教育の現場レベルでは、どのような取り組みが必要でしょうか? 鈴木寛氏(以下、鈴木):「考える」より「学ぶ・覚える」が中心になった元凶は、1979年に導入されたマークシート方式だと考えています。人間から思考力を奪いたければマークシートが一番ですね。それがだんだん普及していって、1990年にセンター試験になって、私大も参画して……今日に至るというわけですね。 津田久資氏(以下、津田):「文章を書けない人」でも大学に入れるようになった、と。 鈴木:ええ、その頃から日本人は考えなくなったんじゃないかと私は思っています。やはり記述
リクルートでビジネスマンとして活躍した後、杉並区立和田中学校の校長に就任したキャリアを持つ教育改革実践家の藤原和博氏をゲストに招いたトークイベント「藤原和博氏、トライセクター・リーダーを語る」が開催されました。イベントの質疑応答では、「社会人マナーがなっていない今の社会起業家をどう思うか」「リクルート流マネジメントとは何か」「これからの夫婦のあり方はどういったかたちになっていくのか」といった会場参加者からの質問に回答していきます。 ボランティアは奉仕疲れを起こす 金野索一氏(以下、金野):(会場の参加者に向かって)他に質問はありますか? 質問者4:私、ファイナンシャルプランナーをしておりまして。住宅ローンがないからできたというのはどうだろうなって思いました。 私の質問はお金の点ではなくて、私は学習支援の活動をしているんです。実家が岩手県で被災して、家もなくなって仮設住宅に今もいるんですけど
G1カレッジ2015「テクノロジーが変えるビジネスの未来」 岩瀬大輔氏(以下、岩瀬):改めまして、よろしくお願いします。男性比率高いですね。テクノロジーということで、やはりそうなるのかなと思っています。 「自己紹介不要」と書いてあるんですが、最初にお三方から、今やられているお仕事のなかで、テクノロジーとビジネス、社会との関わりなんかも交えながら、簡単に今の取り組み等をご紹介いただけますか? では、大澤さんからお願いします。 大澤朋陸氏(以下、大澤):フォトクリエイトの大澤です。よろしくお願いします。簡単に会社の成り立ちとテクノロジーということで。 我々は写真の会社でして、みなさんも経験あると思うんですけども、学校に行っていた頃、修学旅行とか、運動会が終わったときに壁に写真が飾ってあって、茶封筒に「何番」って書いて写真を買っていたという経験があると思うんですね。 それってお母さんが学校に行っ
2016年5月13日、14日に幕張メッセで開催された「SLUSH ASIA」。初日のオープニングセッションでは、ソフトバンクグループ代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏が登壇しました。テクノロジーが急速に発展している現在、私たちはそのこととどのように向き合い、なににチャレンジすべきなのか。 世界がこの10年間で得たものはなにか? 二ケシュ・アローラ氏(以下、ニケシュ):みなさんおはようございます。 会場:おはようございます。 二ケシュ:SLUSH ASIAはエネルギー溢れるイベントだと聞いていたのですが? エネルギーが溢れてると感じさせてください。もう一度言いますよ。みなさん、おはようございます! 会場:おはようございます!(大きな声で) 二ケシュ:その調子です。まず、イルッカ・パーナネンさん、アンティ・ソンニネンさん、孫泰蔵さんに、ここにこうして立てることへのお礼を申し上げます。エネル
経済評論家と『ブラック企業探偵団』の著者が対談 瀬尾傑氏(以下、瀬尾):「ニコニコ超会議」幕張の会場から送っています。ここは「現代ビジネスチャンネル」というブースです。メインの会場では「超トークステージ」って、津田(大介)さんとかやってるんですけれども。 そちらもおもしろそうなんですけれども、見ないで、こっち見てください。すごいアウェイ感のなかでやってます。 僕は、講談社の『現代ビジネス』ジェネラルマネージャーの瀬尾傑といいます。今日は「現代ビジネスチャンネル」というなかで「現代ビジネスvs東大ブラック企業探偵団」という企画をやります。 『ブラック企業探偵団』知ってます? この本(『進め!! 東大ブラック企業探偵団』)。買って読んでくださいね。おもしろいですよ。この本の著者が大熊将八君という東大生です。留年してます。ブラック企業の本書いて留年した男です。 大熊将八氏(以下、大熊):秋に卒業
ライフネット生命・岩瀬氏が感じる「テクノロジーの限界」 岩瀬大輔氏(以下、岩瀬):ありがとうございます。今日の本題が「テクノロジーが変えるビジネスと社会」ということなので、お三方にそれぞれ、これから5年ないし10年の時間軸で、「こういったテクノロジーが、こういうふうにビジネスや社会を変えていく」といった点についてのお考えを、お聞かせいただければと思います。 最初に1つ、僕が問題提起したいのは、インターネットは確かにすごかったんですけど、それ以外は本当にどこまでいくんだろうかという、逆にテクノロジーの限界みたいなものを感じています。 例えば、僕ら金融業界で言われているのが、いろんなテクノロジーが発達して、金融技術が発達して、例えばデリバティブみたいなのができて、世界中のお金の取引高が天文学的に増えて、いろんなことが変わったと言っているんですね。 でも、リーマンショックで大金融危機が起きたとき
写真におけるアナログとデジタルの境界 岩瀬大輔氏(以下、岩瀬):そのほかどうでしょう? 後ろの方、どうぞ。 質問者7:慶應大学の○○と申します。大澤さんに質問です。僕は月にアナログで1万枚ぐらい写真を撮っていて、多いときではフィルムでも数百枚とか撮るんですけど、印刷をすることがすごく怖いんですよ。 先ほどデジタルとアナログのお客さんがいて、デジタルのほうが少ないという話があったり、大会とかで定点のカメラで動画を撮って、写真を切り出せばいいみたいな。 テクノロジーと人間、僕は人間が勝ってほしいと思うんですけど、それはたぶん自分のエゴで、もしかしたらテクノロジーのほうがいい写真を撮れるかもしれないなという怖さがあります。 それでも人間はずっとアナログで残していきたいと思うんですけど、僕は動画で切り取られた写真はデータだと思っていて、人間が人間の目線で撮った写真は写真であると思っています。 その
社員からの質問に答える「CEO質問会」を開催 川上昌直氏(以下、川上):今、ヒントになる言葉としてひとつ、組織文化をどう作るかというのは非常に難しいと思うんですが、そのなかで雰囲気づくり、オフィス環境というお話しが出ました。これに関してはみなさん、松本さん、森川さん、辻さんは、どのようなオフィス環境を作ることで、文化、雰囲気を調整しようと思われていますか? 松本大氏(以下、松本):当社も、役員の部屋とかはないんですよ、1つも。私自身も含めて全員、大部屋に席があります。席と席の間をさえぎるいわゆるパーティションも一切なく、みんなの顔が見られる。もちろん良いことも悪いこともありますけども。 オフィスの席の並べ方も実は工夫してあり、動線に対して垂直に席が並んでいるんです。これはどういうことかというと、動線に対して垂直に席が並んでいると、私がぐーっと歩くと社員の半分の顔が見えるんですね。戻ってくる
スカイプ(Skype)を使用した、マンツーマンオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」を運営する、株式会社レアジョブ・中村岳氏のインタビュー。中村氏は、上場後に取り組んだ経営改革や日本人の英語力を向上させるためのプロダクトやサービスを紹介。また、新卒や中途採用者がレアジョブで働くメリットについて語りました。※このログは(アマテラスの起業家対談)を転載したものに、ログミー編集部で見出し等を追加して作成しています。 上場後のレアジョブの経営改革 ──そのほかに上場後、変えてきた取り組みはどんなものがありますか? 中村岳氏(以下、中村):KPI管理だと思います。それまでは、自分たち経営陣ではわかっていましたが、それが社員全体で共有され、それぞれの個人が追うべき目標値、数値が与えられていない状況でした。 そこでKPIを管理して、月ごとの目標値を見える化して全社員に明確化することで、それぞれの社
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