メディアジャーナリストで、MIAU(インターネットユーザー協会)代表理事の津田大介氏が出演する番組「ネットの羅針盤」。2011年3月31日放送分では、3月に刑法改正案に盛り込まれたコンピュータウイルスの作成罪(不正指令電磁的記録に関する罪)を取りあげ、「(プログラムに対し)『きちんと動かない』と苦情をいう人が1人でもいれば、不正指令電磁的記録にあたるか」といった議論がなされた。 ■ 「不正指令電磁的記録に関する罪」とは 法案では「ウイルス」という言葉は用いられていないが、正当な理由なくコンピュータに意図しない動作をさせるプログラムを作成したり提供したりする行為に、3年以下の懲役または50万円以下の罰金刑を設けている。また同様に、正当な理由なく同プログラムを取得したり保管したりする行為に、2年以下の懲役または30万円以下の罰金刑を規定した。 産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター主任