JRAは16日、宮崎育成牧場(宮崎市)にけい養中の乗用馬1頭から馬伝染性貧血(伝貧)の陽性を確認したと発表した。国内で伝貧が発生したのは93年以来18年ぶり。感染馬は昨年寄贈を受けた3歳セン馬。ミサキウマと呼ばれる、宮崎県都井岬で半野生化した種類。6日に行った宮崎家畜保健衛生所の血液検査で陽性を疑われ、11日に殺処分となった。動物衛生研究所(茨城県つくば市)がさらに検査し、16日、正式に陽性が確認された。同育成牧場の2歳育成馬24頭は隔離され、4月5日再検査を行う。既に施設内の消毒作業を進めており、再検査で全馬陰性であれば同育成牧場は清浄化したと判断される。 伝貧は蚊などを媒介して感染する法定伝染病。高熱を発し慢性化する。人には感染しない。これにより28日のJRA育成馬展示会は中止、29日の九州3月トレーニングセールは延期となった。 【関連記事】 3月いっぱい 東北、関東での馬券発売