日本再生医療学会 STAP細胞研究に関するコメント いわゆるSTAP細胞に関する論文(Nature 505, 641-647, 2014; Nature 505, 676-680, 2014)が不適切な処置や画像使用などの行為により本年7月2日に撤回され、独立行政法人理化学研究所の「研究論文の疑義に関する調査委員会」(以下調査委員会)により検証実験が実施されています。当該行為は科学の健全性に対して社会に疑念を与えるものと考え、再生医療の将来に貢献しうる革新的研究活動においてこのような事態が起きたことは大変遺憾に思います。 日本再生医療学会では、これまで再生医療の実現化に向けて、二つの努力をして参りました。一つは関係当局に働きかけ、再生医療の実現化に向けた法律等の社会環境の整備を進めることです。そしてもう一つは、再生医療研究に携わる者が有するべき行動基準を策定・公表し、社会からの信託に値す