本をスキャンしてPDFなどのデータに変換する作業は、俗に「自炊」と呼ばれる。タブレットなどで大量の本を持ち歩いて読める用途の他にも、劣化しない、置き場所をなくせるといったさまざまなメリットがある。自炊を目的に、ドキュメントスキャナなど大量の用紙のスキャンに向いた製品を購入した人も多いはずだ。 スキャンした本を見やすい状態に整えて保存するには、傾きや向きの補正、不要ページの除去などの加工が必要になる。スキャンと並行してこれらの作業を行う場合、スキャナ付属のユーティリティ、例えば「ScanSnap Organizer」などを利用するのが一般的だが、あとでまとめて補正を行う場合や、異なるデバイスで生成されたPDFを一括で補正する場合は、Acrobatなど専用のPDF編集ソフトを使ったほうが操作が統一できる。綴じ方向の変更など、スキャナのユーティリティでは行えないさまざまな調整が行えるメリットもあ