■2014ブラジルW杯アジア3次予選 北朝鮮×日本 N・シュクララ主審評(バーレーン) 君が代が流れている間、スタンドはざわめきにつつまれていた。国交もなく、かつ国家間で様々な問題を抱えているだけに、当然なのかもしれない。それでも、国歌斉唱や相手国メディアを拒否することは許されない。 なぜならば、フットボールは世界共通であり、世界共通のルールの下に行われるからだ。それこそが、フットボールに国境はないといわれる所以だろう。 だからこそ、そのルールを委ねられた審判員は重要な意味を持つ。 予想通り、立ち上がりから北朝鮮がアグレッシブに前に出てくる。 2分、ひっかけられたファウルをしっかりとる。3分にも同様に細貝のファウル。直後には上に乗るように競った北朝鮮選手に注意を与える。会場の雰囲気を考え、丁寧にレフェリングしていく。9分にも、足の裏をみせて今野のチャレンジしたファウルもしっかりとったように