ドイツ連邦議会は賛成523、反対85、棄権3の圧倒的多数で欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の拡大を可決しました。 一見、怠惰なギリシャ国民の尻拭いをドイツ人がするようなEFSFの拡大を、なぜドイツはOKするのでしょうか? それはヘルムート・コール流に言えば歴史観ということに尽きると思います。 現在のヨーロッパの域内政治の枠組みは欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が1950年に設立された時にデザインされました。 ECSCはひとことで言えば「ソ連からの共産主義の脅威に対抗するためにはドイツを力強く復興させる以外に無い。ドイツの生産力が国内市場で受け止められる許容範囲を大幅に超えても大丈夫なように欧州全体で生産調整を行おう」という合意でした。 つまりドイツのフル操業と奇跡の復興をドイツ周辺の欧州各国は容認する代わり、ドイツは以前のように侵略戦争で市場を拡大することを放棄するということです。 その
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