18日午後9時ごろ、福岡県田川市伊田の「川渡り神幸祭」会場近くの県道交差点で、同県の露天商の男性(77)が車外から軽ワゴン車のエンジンを掛けたところ車が急発進し、男性本人や祭りから帰る歩行者らをはねた。この男性や田川市の女子中学生(14)、北九州市の男性(59)の3人が重傷を負ったほか、8人が軽いけがをした。 田川署や地元消防によると、重傷者も命に別条はないという。軽ワゴン車はマニュアル車で、ギアを走行状態に入れたまま停車していたとみられる。約50メートル走り、歩道に乗り上げて止まった。助手席に乗っていた露天商の男性の妻もけがをした。田川署は男性の回復を待ち、自動車運転過失致傷の疑いで調べる方針だ。 当時は祭りが終わり現場一帯に並ぶ露店は片付けをしていた。周辺には会場から帰る観客らが大勢いたという。現場近くを通りかかったという男性は「車が歩道に乗り上げ、フロントガラスにびっしりとひびが入っ