楽天はこの日、オリックス戦に備えて大阪に移動した。その一行の中に、田代打撃コーチの姿はなかった。前日29日、2-9で大敗したソフトバンク戦(秋田)後に、球団に辞意を伝えた。球団は慰留したものの、一夜明けて了承した。 「負けが込む状況は1人のコーチの責任だけではないのは確か。けが人が多く、チーム不振の理由は、外国人選手も期待通りの活躍ができていないなどの原因がある。けれど、ご本人の意志が強かった。残念です」 安部井チーム統括本部長は、大阪市内の宿舎で説明した。チームは90試合を終えて39勝48敗3分けで5位に低迷。リーグ最低のチーム打率・245、300得点に甘んじている。シーズン前半に藤田、銀次、嶋ら主力が故障離脱。ペーニャ、サンチェス、ウィーラーら外国人も期待ほど活躍できず、首脳陣だけの責任とは言い難い。 苦境にあって、効果的な打順を組み、作戦を考えるのが監督、コーチの仕事のはず。ところが