中国では航続距離への不安を解消し、EVよりも手頃なPHVを選好する動きが広まりつつある。2022年末にEV補助金が段階的に廃止された後、PHVが特に同国の電動車市場の成長エンジンとなっている。 PHV販売台数は昨年、83%増える一方、EVはわずか21%増加。この傾向は今年も続いており、例年なら自動車販売が低調な1月に、EVの出荷台数は前月比39%減少したが、PHVは16%減にとどまった。全国乗用車市場情報連合会(乗連会)のデータによると、自動車販売全体では14%減少した。 PHV販売の急速な伸びは、全面的にクリーンな輸送手段への移行を目指す中国の最終目標に疑問を投げかける形にもなっている。 PHV人気の高まりは、完全EVのみを製造する米テスラや中国の小鵬汽車、蔚来汽車にとっても悪いニュースだ。こうしたメーカーの顧客は主に北京や上海、深圳のような高所得の主要都市に集中しており、EVメーカーが