2022年、ロボット業界への投資が空前の活況となっている。2021年には170億ドル(前年の3倍)もの金額がロボティクス関連のスタートアップに投資され、2022年に入っても既に大型の資金調達がいくつも報じられている。 アメリカでは2022年がロボット業界の「変曲点(インフレクション・ポイント)」となり、ロボット導入が一気に進むという見方も広がり始めている。なぜ今なのか、その背景にある経済事情や技術革新など、ロボティクス産業を取り巻く最新状況について探ってみよう。 ロボティクス関連企業への投資が盛り上がりを見せる ロボット業界への投資は2017年頃一度盛り上がったものの、EVなど他のテーマの盛り上がりに押され一旦下火となっていた。しかし2021年からロボティクス関連のテーマETFが注目を集め、ベンチャーキャピタルやPEファンドによるロボティクススタートアップへの投資が相次いだ。その投資先業界