やはりバーナンキは偉大だ。 8月31日、恒例のワイオミング州のジャクソンホールでの講演で、2007年の危機以降の金融政策を振り返ることにすると称して、自らの金融政策を自画自賛しただけだったからだ。 これは日銀にはできない。 そこがFRBと日銀との差、バーナンキと白川総裁との差だ。 しかし、もっと致命的な差がこの講演には含まれていた。恐ろしいほどに。 *** バーナンキは、危機対応の非伝統的な政策を、Balance Sheet Tools と Communication Toolsの二つに分け、それらが、いかに効果を発揮しており、懸念されるような副作用が起きていないかを主張した。 非伝統的な政策は前例がほとんどなく、通常の政策よりもいかに難しいか述べた上で、その中で、我々の(というよりは俺の)政策は効果を発揮し、問題も起こしていない、と述べ続けた。 こんな講演を聞かされる方はうんざりだし、土