西洋のパンは安土桃山時代(1543年)に種子島に漂着したポルトガル船の宣教師によって、鉄砲と共に日本へ伝来しました。 ところが、今やパンは日本で独自の進化を遂げて、欧米諸国を始め世界の多くの国々から注目を集めています。 日本で進化した代表的なパンのひとつ、メロンパンが今回のお話です。 【 目次 】 メロンパンの歴史と市場 大きなメロンパン 外観 食味と食感 ミニミニ工場見学 メロンパンの歴史と市場 メロンパンの名前の由来は諸説ありますものの、マスクメロンに形状が似ているからといったことが現在の主流とされています。 しかし、最初は形状も(ラグビーボールを縦に半分に割ったような)紡錘形のメロンパンだったそうで、今でも関西や中国・四国の一部ではメロンパンといえばこの形状のパンを指しているところもあるとか。 その後、日の出の形を摸擬して、円形で上部にビスケット生地(以下、ビス生地)を乗せたサンライ