『仕事の大事は5分で決まる』(宮家邦彦著、幻冬舎)の著者は、51歳のときに27年間務めた外務省を退職し、父親の家業を継いで中小企業の社長となった人物。公務員を辞めて初めて、「役所の公務は半永久的に続くのに対し、実業界のビジネス・モデルには一定の寿命がある」ということを思い知ったそうです。つまりそれこそが「官」と「民」の根本的な違いであり、「民」の世界では他人と同じではだめだという考え方です。 これからの日本のビジネスパーソンは国際情勢の日々の様々な「エピソード」に惑わされず、一瞬にして「本筋」を見極めるための「大局観」を養うべきだと思います。(4ページより) つまり本書では、大局観を持つために必要な著者なりのテクニックが紹介されているわけです。その中から第4章「発想力と発信力を高める『メモ術』と『プレゼンテーション術』の、「メモは発想力の切り札」に目を向けてみます。 1.発想の基本はメモ
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