東北自動車道那須ICから約20分、標高740メートル一帯の新那須温泉郷のほぼ中心地に「若喜旅館」はあります。 栃木県北の主峰那須岳(茶臼岳)の裾野に広がる那須温泉群とは、那須湯本温泉、大丸温泉、弁天温泉、北温泉、高雄温泉、三斗小屋温泉、八幡温泉の七つを「那須七湯」それに“新那須温泉”を加えて那須八湯とよばれています。 新那須温泉は大正時代に開湯された、那須温泉郷では一番新しい温泉です。近くには大正15年に那須御用邸が開設され、抜群の自然環境を活かして、別荘地やホテル、旅館、保養所などが増えて、現在では那須高原を代表する温泉地のひとつとなりました。 江戸時代の安永年間に大相撲の番付に見立てて造られた「温泉番付」は全国100か所に及ぶ温泉を、東日本と西日本に分け温泉の泉質をもとに番付されました。文化14年に発行された「諸国温泉効能鑑」によると、当時の東日本地区の最高位である“大関”の草津温泉に