民主党の小沢一郎元代表(68)の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で起訴議決を出した検察審査会に対し、小沢氏に近い民主党議員などから「透明性が低い」「審査員が若すぎる」といった声が出ている。 各事件の審査回数など、さらに情報開示が求められる点もあるが、制度に対する理解不足から出た批判も少なくない。 ◆会議録◆ 「議事録を公開すべきだ」。15日の参院予算委員会で、同党の森裕子議員(54)が、東京第5検察審査会の起訴議決についてこう主張した。 検察審査会法施行令は、事件ごとに会議録の作成を義務付けている。審査員名や審査日などは記されるが、審査の具体的な内容は記載されない。同法は「会議は公開しない」と定めており、会議録も開示の対象外。審査回数は、各審査会の判断で公にされることがあるが、東京では公開していない。 検察審査会制度に詳しい田口守一早大教授は「起訴議決までの審査は、ある