医事関係訴訟、認容率20％に低下 - 医療介護CBニュース - キャリアブレイン
最高裁はこのほど、2010年の医事関係訴訟に関する統計を発表した。医事関係訴訟事件の認容率（原告の請求が一部でも認められた件数の割合）は、過去10年で最低の20.2％となった。01－04年の認容率は40％前後で推移していたが、5年ほどで半分程度に落ち込むなど、患者側の訴えが認められる割合は低下している。 「医事関係訴訟事件の処理状況及び平均審理期間」（表1）を見ると、10年の新受（新たに起こされた訴訟）件数は793件で、前年より61件の増加。既済（その年に処理できた事件）件数は921件で、前年より31件減った。平均審理期間は24.4か月だった。 「医事関係訴訟事件の終局区分別既済件数及びその割合」（表2）を見ると、10年は判決が324件、和解が488件、取り下げが51件だった。 「地裁民事第一審通常訴訟事件・医事関係訴訟事件の認容率」（表3）については、地裁民事第一審通常訴訟事件の認容
法か倫理か、救命士の処分がネットで物議 - 医療介護CBニュース - キャリアブレイン
静岡県内の東名高速道路で4月中旬、交通事故の現場で静脈路確保の救命処置を行った茨城県石岡市消防本部の救急救命士の男性（54）が、5月31日付で同本部から停職6か月の懲戒処分を受けた。消防署から持ち出した注射針などを使用し、勤務時間外に医師の指示を受けずに処置を行ったことが、関係法令に抵触する可能性が高いと判断されたためだ。愛知県常滑市でも2月、職務中の救急救命士が、現行法が禁止する心肺停止前の患者に点滴を行った事件が発生しており、法律と倫理のどちらを優先させるかをめぐって、インターネット上で議論が巻き起こっている。 石岡市消防本部によると、男性は4月14日午後、東名高速道路で発生した交通事故の負傷者を救うため、意識のあるけが人に静脈路確保を行った。現行法で救急救命士は、医師の指示がなければ救命処置ができないうえ、静脈路確保は心肺停止の患者に対してのみ許されている。男性は、「法律に触れる可
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