データを参照すれば、観戦がさらに楽しくなる。過去3年間の女子トップチーム2225試合と、今大会準決勝までのデータを元に、北大自律系工学研究院の山本雅人教授(53)に決勝の見どころを聞いた。 ◇ ◇ ◇ 山本教授によれば、英国は今大会、有利な後攻での失点が極めて低い。スチールを防ぐ「スチール・ディフェンス」の数値は13・3パーセント。つまり後攻10エンドで、得点を奪われる確率は1回強しかない。最高峰の五輪で、さらにここまで4敗していることを踏まえれば、まさに驚異的だ。 日本としては先行での得点がほぼ望めない。ならば、後攻でどれだけ複数得点をとれるかかがカギとなる。後攻での複数得点率を示す「ハンマー・エフィシェンシー(HE)」という数字は非常に高く、40・0パーセント。後攻が10エンドあれば、4回は2点以上を挙げていることになる。 英国のHEも36・6パーセントと、日本にはやや
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