3. 選好集約論と判断形成論の基本的特徴 選好集約論では、個人的な利益の最大化を合理的に遂行しようとする「経済人(Homo economicus)」として、人間をモデル化する。 一方、判断形成論では、社会における他者の存在によって少なからず制約をうけつつ、ルールや役割・関係にしたがってどのような状況に自らが置かれているかを限定合理性にもとづいて判断しようとする「社会人(Homo sociologicus)」として人間をモデル化する 正当化の論理 民主的決定の結果はどのような論理によって正当化することができるのであろうか? この問いに対する答えは、われわれが決定の結果に何を望むのかによって異なってくる。1つは「正しさ(rightness)」をもとめる立場であり、もう1つは「公平さ(fairness)」をもとめる立場である。 前者の認識的民主主義論者にとって、民主主義の目的は“真理を探知する”
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