菅官房長官が言及する、通信料金の「4割引き下げ」実現の要の1つとみられる、第4の通信キャリア「楽天」参入。2019年10月のキャリア参入開始にあたって、ローミングによる回線網提供の手を差し伸べるキャリアに注目が集まる中、「提携」の意向表明をしたのはKDDIだった。 KDDIは11月1日、楽天と「事業協争」を掲げた提携を発表。これは、KDDI回線をローミングで楽天に貸し出すだけではなく、決済・物流・通信分野のそれぞれで、両社の強みを使って新たな事業をつくっていく、という相互メリットのある提携、という建てつけだ。 KDDIの髙橋誠社長は同日行われたKDDIの四半期決算質疑の中で、今回の合意に至った経緯について、 「今年になってから(楽天から)ローミングの申し入れがあった。たぶん我々だけではなく、NTT(ドコモ)さんであるとかソフトバンクさんにも申し入れになったと思うが、いろいろと条件の話にさせ