東京都武蔵野市の邑上守正市長は29日の定例記者会見で、来年4月に吉祥寺南町に開園する予定の認可保育園について、園児の声を懸念する近隣住民らから理解が得られなかったとして、開園を延期する考えを示した。 市は開園の撤回はせず、来年度中の開園を目指して話し合いを続ける。 市子ども育成課によると、保育園の整備を予定しているのは、吉祥寺駅から徒歩10分ほどの約1400平方メートルの市有地。市は住民から一定の合意を得られれば、保育園の運営経験がある社会福祉法人などを公募し、整備する計画を立てた。 昨年11月からは住民向けの説明会を開催し、理解を求めてきたが、「園児の声がうるさい」などの意見があり、合意形成が難航していた。今年4月1日現在、市の待機児童数は120人(前年比2人減)。 邑上市長は、保育園を整備する方針に変わりはないとしたうえで、「地域の理解なくして保育園は難しいと思うので、もう少し説明した