〇常光徹『魔除けの民俗学:家・道具・災害の俗信』(角川選書) 角川書店 2019.7 最近あまりこのジャンルを読んでいなかったけれど、民俗学という学問は大好きだ。本書は、家屋敷・生活道具・自然災害にまつわる伝承を俗信の視点から読み解いたもの。俗信とは、予兆・占い・禁忌・呪い(まじない)に関する知識や生活技術である。 はじめに家屋敷に関する俗信として、屋根、棟(屋根の一番高いところ)、破風、軒(のき)、床下などに関するものが取り上げられている。これらは境界性を帯びた空間であることから、人の死や出産にかかわる俗信が多い。難産のときのまじないに、石臼や甑(こしき)を屋根から落とすというのは聞いたことがあったが、正確には屋根の棟を越えさせる動作が重要なのだ。ところが、平徳子が安徳天皇を出産する際、甑を北から南へ棟を越して落とすべきところ、北側に落として騒動になったことが「山槐記」に記録されていると
ῥ(新刊『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学』出ました!) @ryhrt 補足しておきますと、僕は「民俗学・妖怪だから売れたのだ」というのを主張しているのではなく、「民俗学関係者は売れているコンテンツに民俗学・妖怪が入っていることをもっと利用してみてはどうか」と言っているだけです‥‥(つまり同業者向けのメッセージ;すでに利用している人も多いとは思う) 2020-10-26 16:24:50 ῥ(『現代思想』「民俗学の現在」特集2024年5月号出ました!) @ryhrt 妖怪・怪異の研究をしています。博士号持ってます。アイコンは吉川景都さん『こまったやつら』第2巻より。 著書『妖怪の誕生』『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学』、訳書『日本妖怪考』(フォスター著)。 ryhrta@gmail.com interested in yōkai, animism, horror, etc. resear
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