2012年07月25日22:03 カテゴリ法/政治 オスプレイの既視感 米軍岩国基地に配備された輸送機「オスプレイ」をめぐって、山口県知事が森本防衛相に抗議文を渡し、防衛相は「安全性が確認されるまで飛ばさない」と約束した。 「安全性の確認」とは何だろうか。絶対に墜落しないということだとすれば、そんな飛行機は世の中に存在しない。兵器に「ゼロリスク」を求めるのはナンセンスだ。戦争では多くの生命がリスクにさらされるのだから、それをいかに有効に抑止するかがもっとも重要だ。「地元の感情に配慮して」というのも筋違いだ。これは米軍内部の問題であり、地元はおろか日本政府にも介入する権限はない。 そもそもオスプレイ(MV-22)は、危険なのだろうか。騒がれ始めたのは、今年2回、事故を起こしたことがきっかけだが、2007年に実戦配備されてからの事故率は10万時間あたり1.93回。いま使われているヘリコプターC