「セカイ系」というキーワードを通してオタク文化などの分析を周到に行った書籍『セカイ系とは何か』(ソフトバンク新書)。本書を書いた動機や狙いなどについて、ライター・評論家の前島 賢氏にうかがった。 「セカイ系」というキーワード ――「セカイ系」という言葉が、ゼロ年代のオタク文化やその周辺ではよく使われていたと思います。2010年の今、本書で前島さんがセカイ系について書こうと思われたのは一体どういう動機からなのでしょうか? 前島氏■この言葉は、「きみとぼくの関係性が社会を抜きにして世界の運命と直結する」――たとえば少年と少女の恋愛が成就するか否かで世界が滅亡するかどうか決まる――ような作品と定義されています。この言葉はインターネットから生まれた単語なんですが、ぷるにえさんという方がネットで最初に使ったときは、何気ない言葉遊びのようなものでした。ところがなぜかそれが大ウケして広がった。批評家や若
デジタルネイティブじゃない1989年生まれのわたしの話 1979年生まれのデジタル原人の話も聞いていっておくれよ | LUNATIC PROPHET 89年生まれの人と、79年生まれの人の、インターネットとの関わりについて書かれた記事。この二つの記事が書かれた当時は、自分の世代とインターネットとの関わりについて話す人が沢山出てきて、なかなか面白かった。 それらの話を読んでいて思ったことは、若者は年長者世代から「デジタルネイティブ世代」と言われているけど、実際はそうでもないということだった。上の89年生まれの人は、親御さんのPCをバレないようにこっそり使っていたそうだけど、私の親なんて、全くネットにコミットしない人だったので、私がインターネットに触れたのは、学業を終えて自分で稼ぐようになってからだった。だから、けっこうネットにコミットするのは遅かったのだ。 ネット普及初期の頃にネットにコミッ
いやもちろん僕自身、物書きとして生きていきたいと思っている。だから個人的には好きな表現の仕事をして生きていける時代が今後も続いてほしい。しかし社会の流れとしては、作家やミュージシャン、カメラマン、ジャーナリストなどといったプロの表現者の仕事は、今後もますます少なくなるように感じる。でもその一方でアマチュアの人たちの表現が爆発的に増える。社会の総和で見た場合、文化の多様性や知見の高まりはますます加速されるいい方向に進んでいるのではないかと思う。 ustreamでの池田信夫さんのお話は非常に面白かった。表現者が食べていける新しい社会的な仕組みを作ることは大事だという意見には賛成だ。過渡期には可能だと思うし、ぜひそうした仕組みができてほしい。でも20世紀のように大量のプロ表現者が食べれる時代には、どんなことをしてももう戻れないんじゃないだろうか。 それに大量のプロ表現者が食べれる時代は終わっても
初音ミクとの共演で話題の冨田勲「イーハトーヴ交響曲」初演は、いよいよ来週23日(金)。コンサートの総指揮に当たっている冨田さんご本人に、軽井沢の別荘で3時間にわたるロングインタビューを敢行しました。「初音ミクと宮沢賢治に共通するもの」とセットでお読みください。 日本初のシンセサイザー音楽から「初音ミク」に至るまで 冨田勲といえば、まず日本のシンセサイザーの第一人者である。70年代に多重録音で制作された数々のアルバムは、どれも強烈な印象が残っているし、ジャンルを問わず、世界中の様々なミュージシャンから尊敬を集めてきた。 ただ、初音ミクを聴く若い世代には、当時のムードも含め、そのイメージはつかみにくいかもしれない。そこで、音楽家として活動を始めた頃から、現在に至るまでの歴史を、長年のファンならおなじみのエピソードも交えながら、ざっと振り返っていただいた。 冨田さんは1932年4月生まれ、今年8
菊地成孔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』でPSY 江南スタイルの世界的な大ヒットの要因を語りました。リスナーからの「江南スタイルの世界的大ヒットの原因が今イチ理解できないので教えてほしい」という質問に対し、菊地成孔さん・韓東賢さん・田中教順さんの夜電波韓流最高顧問たちが以下のように話していました。 (菊地)「まあ、これはさっき言ったように周期的に出す知恵熱みたいなもんですよ。 アメリカも飽きるからね、白人と黒人だけで回していると。なんで英語のしゃべれる違う国の人の曲を入れてみんなで・・・比較的楽しいパーティーチューンか、どっちかっていうとコミカルチューンが1位になることが多いですけどね。それのバリエーションで、別に悪い曲じゃないしね、『江南スタイル』ね。」 (田中)「今、G-DRAGONやFar East Movementと聴き比べても分かるのは、韓国の人たちはアメリカに向けての
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