前記事でも述べたように、現在のDoom Playerでは内蔵メモリの大きなSTM32H7A3ですらメモリ不足になる場合があります。nrf-doom がやっているようにline_t 構造体を大幅に小さくするような工夫を凝らせば、動作に必要なメモリを減らすことはできますが、かなりのコード変更が必要となります。Doom Player ではゲーム本体のコードへの大幅な変更はできるだけやりたくなかったので、どうしてもメモリが必要であれば、シリアルPSRAMを増設して対処すれば良いということにしました。しかし、実際にシリアルPSRAMを使おうとすると一筋縄ではいかないことがわかったので、本記事ではシリアルPSRAMを使う上での問題点と、その対処法について書くことにします。実際に使っているのは、AP MemoryのAPS1604M-3SQRです。下の写真の左側がAPS1604M-3SQRで、右側はフラッ