過去に向けた情報送信というと、多くの人は「SFの領域」と考えるはずです。 しかしMITなどで行われた研究により、理論上は過去に向かって情報を送ることが可能であるばかりか、過去に向かって送るほうが、ふつうに未来へ送るよりも「効率がいい」場合があることが数学的に示されました。 発想の源は、宇宙論と物理学をリアルに描いたSF映画『インターステラー』であり、論文では過去に向けた通信場面を取り入れた解説も行われています。 さらに論文の参考文献には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の登場人物の名前も並んでいます。 ここまで遊び心が溢れていながら、論文は物理学のトップ誌『Physical Review Letters』の審査に通り掲載が決定しています(2026年4月14日に受理)。 しかし、過去への通信が未来への通信に勝るとは、いったいどういうことなのでしょうか? 目次 「過去への電話」は、物理法則上は

