3児死亡事故から10年に合わせ、事故現場の前を通って特別取り締まりに向かう福岡県警の白バイ隊。現場には花束が供えられていた=福岡市東区の海の中道大橋で8月25日、志村一也撮影 危険運転罪、積極適用を 2006年8月25日に福岡市東区の「海の中道大橋」で一家5人の乗った車が福岡市職員(当時)の飲酒運転する車に追突されて博多湾に転落し、幼いきょうだい3人が死亡した事故から10年が経過した。社会に衝撃を与え、飲酒運転に対する厳罰化の契機となった事故だが、今も飲酒運転は絶えない。課題を探るため、全国の飲酒事故の被害者遺族らを取材する中で見えてきたのは、飲酒運転の抑止力となるはずの危険運転致死傷罪の適用を巡る混乱だった。