さとう・いちろう/国立情報学研究所・情報社会相関研究系教授。1991年慶応義塾大学理工学部電気工学科卒業。1996年同大学大学院理工学研究科計算機科学専攻後期博士課程修了。博士(工学)。1996年お茶の水女子大学理学部情報学科助手、1998年同大助教授、2001年国立情報学研究所助教授を経て、2006年から現職。また、総合研究大学院大学・複合科学研究科情報学専攻教授を兼任。 専門はミドルウェアやOSなどのシステムソフトウェア。 佐藤一郎のパースペクティブ 分散システムの研究を核としつつ、ユビキタス、ID、クラウド、ビッグデータといった進行形のテーマに対しても、国内外で精力的に発言を行っている気鋭のコンピュータ・サイエンス研究者が、社会、経済、テクノロジーの気になる動向について、日々の思索を綴る。 バックナンバー一覧 最新の高性能スマートフォンに搭載されるプロセッサの最小注文単位はどれくらい
Appleは、2013年中にも「iPhone 5S」と第5世代の「iPad」を発売するとみられている。これらには、プロセッサ「A7」「A7X」が搭載されるという見方がある。ここでは、これまでのiPhone/iPadに搭載されてきたプロセッサが、どんな進化を遂げてきたのかを振り返る。 Appleが「iPhone 5S」と第5世代の「iPad」を2013年内に発売する可能性が濃厚になってきた。 うわさによれば、iPhone 5Sと第5世代iPadには、それぞれ「A7」と「A7X」のプロセッサが搭載されるという*1)。ただし、Appleが、カスタムチップの自社設計をやめてIntel製のチップを搭載した場合、話は別だ。Appleがチップの自社設計から手を引くのではないかといううわさは、米国のウォール街でも広まっている。 *1)「A7」については、TSMCが2013年5~6月頃に試験生産に入るとみら
「A9」でも「A15」でもない? 「iPhone 5」のプロセッサコアはAppleが独自設計か:ビジネスニュース アナリストによると、Appleの「iPhone 5」のプロセッサコアは、ARMの「Cortex-A9」や「Cortex-A15」ではなく、Appleが独自に設計したARMコア互換のプロセッサコアを集積している可能性があるという。 米国の市場調査会社であるThe Linley Groupで主席アナリストを務めるLinley Gwennap氏は、同社のWeb記事の中で「Appleの最新スマートフォン『iPhone 5』のプロセッサ『A6』は、ARMがライセンス供与する『Cortex-A15』ではなく、独自設計のARM互換プロセッサコアを集積している」という見解を示した。 同氏の見解は、野村証券の市場調査部門が先日発表した報告書の内容と相反している。野村証券は、同報告書の中で「A6は
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