▲ 寺田貴信(てらだ・たかのぶ)氏:バンプレソフト SR開発課 SR戦略推進室リーダー。『スパロボ』シリーズを15年にわたってけん引するプロデューサー。現在は複数本の新作が発売を間近に控え、多忙な日々を過ごす ――東京ゲームショウが今年で10周年を迎えました。この10年を振り返っていかがでしたか? 寺田貴信プロデューサー:ハードメーカーさんやソフトメーカーさんの競争が顕著になり始めた10年間でした。それ以前は特定のメーカーさんのハードを中心に市場が形成されていましたが、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)さんの参入によって、ゲーム機がSCEI、セガ、任天堂による三つ巴の戦いの時代に入った。ソフトを供給する側の僕らとしては、プラットフォームが充実したことでひたすらゲームを作っていましたよね。 ――『スパロボ』もゲーム中に音声が入るようになってから今年で10年がたちます。 寺田氏