1日、東証のシステムがダウンして取引が終日停止した。2日には一応無事にシステムが稼働を再開したが、金融庁は日本取引所と東証に対して障害の原因やシステムの管理体制について報告徴求命令を出した。 この原因については既に様々なメディアで報じられているが、私なりに何が一番問題か、何を改善すべきか考えてみた。 今回のインシデント(重大事象)の原因は2つの部分からなる。最初の原因は銘柄名や基準値段などの基本的な情報を格納する2つあるディスク装置の1つが故障したことだ。そして、2番目の原因はこのディスク装置が故障した際に、バックアップ用のもう1つのディスク装置への切り替えができなかったことだ。 この2つの原因のうち、後者のバックアップへの切り替えができなかったことが、今回のインシデントの最も重要な部分だ。 読者の方もよくご存じかと思うが、ハードウェアであるディスク装置は結構壊れるものだ。何しろ超高速回転
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