前回は2012年党大会に向けた権力闘争を「団派」「太子党」など派閥間確執の観点から分析することがいかに危険であるかをご説明したつもりだ。実際、北京政治スズメの「見てきたような」噂話には当たり外れがある。「まぐれ当たり」ながら科学的検証に堪えない奇妙な分析も結構まかり通っている。 客観性を欠く内部情報と個人的直感に依存する手法だけでは、中国内政は分析し切れない。これに比べれば、米国学者の中国研究には外連味のない実証的な手法が少なくないようだ。 今回は米国のある大学サイトで見つけた分析手法をご紹介しながら、改めて次期党大会人事につき考えてみたい。(文中敬称略) 保守派の牙城フーヴァー研究所 一昔前なら米中正常化の立役者ヘンリー・キッシンジャー博士や親中派サイノロジスト(中国研究者)たちが幅を利かせていたのだろうが、今は国家安全保障の見地から中国をより冷静に捉えようとする人々が主流のようだ。 朝
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