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ブックマーク / number.bunshun.jp (19)

  • イチロー引退会見で読み取れた、番記者たちの“地獄”と信頼関係。(プチ鹿島)

    記事を書いたデイリーの小林記者はイチローがメジャー1年目の2001年に初めて野球を担当したという。そんなルーキーに当時27歳のイチローは容赦なかったと振り返る。 《「次どうぞ」、「それ、答えなきゃいけないかな」。記者の質問をことごとくはねつける。無言でスルーされる。そこまで厳しくされる理由が分からなかった。》(デイリー・3月22日) それから3年後に初めて単独インタビュー。イチローが求めていたのは「プロフェッショナル」だったことを知る小林記者。 後年、「(あの頃は)地獄でした」とイチローに語ったという。引退を伝える記事の最後は「イチローには感謝の言葉しかない」。 「僕に鍛えられたんだから……」 同じ紙面には「'94年~'97年までオリックス担当」の記者が、 《記者泣かせの選手だった。》 《想定通りにやりとりが進んだことなんてなかった。》 《「学級新聞じゃないんだから」。時に叱られ、呆れられ

    イチロー引退会見で読み取れた、番記者たちの“地獄”と信頼関係。(プチ鹿島)
  • ダバディだけが知る本当の「ハリル」。“鬼才”前日本代表監督との3年間。(フローラン・ダバディ)

    ハリルホジッチ監督が解任された。 田嶋会長の会見を聞いた。 東京五輪を見込んで、全員日人で団結したかったということでしょうか。21世紀にしてその発想とは、虚しい。悔しい。 私は、単一民族主義は間違っていると思う。理性を働かせて理解することはできるが、必ず失敗することも知っているから。 ハリルさんが育った旧ユーゴスラビアの黄金期は、すくなくともスポーツや文化において、あらゆる民族、宗教、文化が混ざり合った'80年代だった。彼の母国であるボスニアで開かれた'84年のサラエボ五輪はその象徴だった。 サッカーでも、マラドーナのアルゼンチンを追い詰めたオシム監督のユーゴスラビア代表は人種のるつぼだった。ハリルさん自身も異なる民族の血を引き、国際結婚をし、異国(フランス)で自分の子供たちを育てたのだ。 だからコスモポリタンなハリルさんが日本代表の監督になった時、とても嬉しかった。日サッカーが変わる

    ダバディだけが知る本当の「ハリル」。“鬼才”前日本代表監督との3年間。(フローラン・ダバディ)
  • AKBメンバーの試合に聖地熱狂!『豆腐プロレス』興行という脅威。(橋本宗洋)

    「まるでアイドルのコンサートのような熱狂と歓声」という表現も使い古された感じだが、でも当にそうだった。 なにしろリングで試合をしていたのは物のアイドルで、客席を埋め尽くしたのは彼女たちのファンなのだ。 8月29日、プロレスの“聖地”後楽園ホールで行なわれたのは『豆腐プロレス The REAL 2017 WIP CLIMAX in 後楽園ホール』なるイベント。AKB48グループのメンバーがプロレスラーを演じたドラマ『豆腐プロレス』が現実に興行を開催するというものだ。出演をきっかけに大のプロレスファンとなったSKE48・松井珠理奈は〈ハリウッドJURINA〉として、主演のHKT48・宮脇咲良は〈チェリー宮脇〉としてリングに登場、劇中の団体WIPのタッグ王座を争った。 大会を見る前の正直な気持ちは「大丈夫か?」であった。 ドラマの撮影後も、今大会のためにメンバーが真剣に練習してきたことはさま

    AKBメンバーの試合に聖地熱狂!『豆腐プロレス』興行という脅威。(橋本宗洋)
  • 好調のイチローが毎日続ける作業。準備とは言い訳の材料を作らない事。(笹田幸嗣)

    数字がようやくイチローらしさを表すようになってきた。 30日時点、7月の月間成績は27打数9安打、打率.333。球宴休み前にイチローにその事実をぶつけると、彼は苦笑しながらも当然と言った表情を見せた。 「そりゃ、機会があれば、どうにだってしますよ。オールスター直前ですから……。それを言っちゃね、なかなかいいづらい(笑)」 7月もここまで21試合に出場しているが、先発出場はわずかに5試合しかない。相変わらずの不遇起用に変わりはない。それでもスタメン出場を果たした6日のカージナルス戦では3打数2安打、1四球。しっかりと責務を果たす43歳の仕事人に、マーリンズのドン・マッティングリー監督は同じ言葉をいつも繰り返す。 「彼はいつでもしっかりと準備をしてくれている。どんな時でも彼を起用することにためらいを感じたことはない」 球場にくると、イチローはまずスタメンを確認する。 イチローは毎日、球場に来て

    好調のイチローが毎日続ける作業。準備とは言い訳の材料を作らない事。(笹田幸嗣)
  • 「タダ券は絶対に配らない」J2ファジアーノ岡山の流儀。(松本宣昭)

    いかにしてお客さんを増やすか。 飲店や小売業と同じく、Jリーグクラブの経営者も、常にこのことに頭を悩ませている。観戦チケット代だけでなく、来場者がスタジアムで使う飲代やグッズの売り上げはクラブの収入に直結し、それがチームの強化費につながるからだ。単に入場者の「数」を増やすことを目指すならば、“手っ取り早い”方法がある。 タダ券を配ればいい。 これをすれば、間違いなく入場者は増える。無料で招待するわけだから、もちろんチケット収入はないが、無料入場者でもスタジアムでの飲やグッズ購入にはお金を使うし、彼らが生観戦の魅力にハマり、リピーターとなれば、次はチケットを買ってくれる可能性もある。 親企業を持つクラブならば、無料招待券を自社の顧客サービスに使うこともできる。プロ野球の球団を傘下に持つ新聞社が、新規購読者を勧誘する際にスタジアムへの無料招待券を配るのは、わかりやすい例だ。サッカー界でも

    「タダ券は絶対に配らない」J2ファジアーノ岡山の流儀。(松本宣昭)
  • テニスの魅力を増幅する「修造さん」。的確な分析解説と、プレー中の沈黙。(生島淳)

    テニスの全豪オープンは男子がノバク・ジョコビッチ、女子がセリーナ・ウィリアムズの優勝で幕を下ろしたが、大会期間中、私には連日楽しみにしていることがあった。 松岡修造さんの解説だ。 昨年11月のツアー・ファイナルではテレビ朝日系列の解説を担当し、その冷静な分析力と情熱がいい形でブレンドされていると感じていたが、2週間に及ぶグランドスラムになると、より個性が明快に表現されていた。 今回、私が強く印象を受けたのは次の3点である。 ・的確なメンタル分析 ・たった1球で流れが変わるテニスの恐ろしさ ・スポーツ中継の「基」を押さえている 選手の心理をひも解き、試合の展開を解説する。 選手のメンタルがプレーにどう影響するのか。松岡さんの分析がもっとも威力を発揮したのが、決勝のジョコビッチ対マレー戦だった。 第1セット第6ゲームが終わり、ジョコビッチが4-2とリードし、自分のサービスゲーム。しかし15-

    テニスの魅力を増幅する「修造さん」。的確な分析解説と、プレー中の沈黙。(生島淳)
  • 入場は最後尾、FKはテコでも動かず。ミランでも“オレ流”を貫く本田圭佑。(木崎伸也)

    ミランの練習場を去る田圭佑。セリエAでは、練習はほぼ非公開で行なわれる。短い期間でチームとの相互理解を深めるには最適な環境と言えるだろう。 ようやく田圭佑に、いつもの日常が訪れようとしていた。 イタリアでの初ゴールを決めた翌日、ACミランの練習場『ミラネッロ』は不思議な静けさに包まれていた。セードルフ新監督の練習初日を報じようと、イタリアメディアはたくさん駆けつけていた。だが、その一方で、出口で待つ日メディアは、『スポーツニッポン』の通信員と、自分しかいなかったのだ。 どうやら田も、それを車の中から確認したらしい。もうカメラに取り囲まれる心配はない。田を乗せた車はゲートから少し出たところでゆっくりと停まり、ファンサービスに応じた。 ハンドルはイタリア人の運転手が握り、田は後部座席の右側に座っていた。スモークがかかった窓が下りると、鮮やかな金髪が浮き上がり(イタリア到着時は銀髪だ

    入場は最後尾、FKはテコでも動かず。ミランでも“オレ流”を貫く本田圭佑。(木崎伸也)
  • DeNA3万人、ももクロ6万人。週末の横浜で交錯した2つの星。(村瀬秀信)

    8月4日。 横浜の地に無数の星が煌めいた。 横浜市港北区小机、日産スタジアムでは、ももいろクローバーZの夏のライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎWORLD SUMMER DIVE」で6万人。 そこから約10km離れた、横浜市中区の横浜スタジアムでは、ベイスターズがvs.中日ドラゴンズ3連戦を、夏の定例イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT2013」として開催。来場者にユニフォームを配布したことも手伝って、最終日となったこの日は、過去最高の入場者数3万39人を集めたという。 この2つの場所に集まったお客さんは合計9万人。各々がペンライトなりを持参するモノノフ(ももクロファンはこう呼ばれる)はいわずもがな、この日は横浜スタジアムでも入場者に青のサイリウム(ケミカルライト)が無料配布された。となれば、空から見た横浜は、時間差こそあれ約9万もの美しい光が灯っていたことになる。 さらに、両方のイベ

    DeNA3万人、ももクロ6万人。週末の横浜で交錯した2つの星。(村瀬秀信)
  • 移籍市場を牛耳るモナコの“裏SD”。~世界No.1のサッカー代理人~(豊福晋)

    今夏の移籍市場を席巻しているのが、ロシア人富豪リボロフレフ氏が率いるモナコだ。モナコはすでに150億円以上を投じ、ファルカオ、モウチーニョ、ハメス・ロドリゲスら、多くのビッグクラブが狙っていた注目株を次々と獲得している。 そんなモナコの大補強の陰にひとりの人物がいる。現在世界ナンバーワンの代理人といわれるジョルジュ・メンデスだ。ファルカオ、モウチーニョらはいずれもメンデスと契約しており、さらに彼はディマリアやコエントラン、ナニらもモナコに送りこもうとしている。クラブ内のメンデス一派は増える一方で、フランスメディアの間で『モナコのスポーツディレクター』とまでいわれている。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 607文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内

    移籍市場を牛耳るモナコの“裏SD”。~世界No.1のサッカー代理人~(豊福晋)
  • 硬直化したザックジャパン、3連敗。“雪辱のW杯”に向けて我々も覚悟を。(戸塚啓)

    「ブラジルとの試合ではアプローチを誤った」「イタリアとは互いにハイレベルな試合ができた。体調が良いならこういうプレーができると世界に披露できた」「メキシコ戦ではイタリア戦から疲れが回復していなかった」とコンフェデの3戦を総括していたザッケローニ監督。 3連敗も覚悟はしていた。ザック率いるチームがどこまでできるのかという期待のすぐそばには、1勝もできずに大会を去るかもしれないとの思いが潜んでいた。 だが、イタリアをギリギリまで追い詰めた直後の一戦である。レシフェの観衆を完全に味方につけた戦いをなぞることができれば、メキシコから勝点3を奪える。イタリア戦の内容を結果に結びつければ、チームは自信をつかめる。グループステージ敗退に終わったものの、世界のトップ・オブ・トップをどのようにしたら攻略できるのかという手ごたえをつかめる。 それだけに、突きつけられた現実は重い。 ブラジル戦とイタリア戦が示唆

    硬直化したザックジャパン、3連敗。“雪辱のW杯”に向けて我々も覚悟を。(戸塚啓)
  • メジャーで躍動する永遠の野球小僧。天衣無縫な川崎宗則、本当の価値。(菊地慶剛)

    5月26日のオリオールズ戦で逆転のヒットを放ち、ファンの声援に応える川崎宗則選手。ここまで(6月5日現在)の成績は打率.214と無安打が続き低迷している。正遊撃手のレイエス選手の復帰も迫り、正念場に立たされている。 「サンキュー ベリー マッチ。マイ ネーム イズ ムネノリ カワサキ。アイ アム フロム ジャパン。アイ アム ジャパニーーーーーズ!!!」 5月26日のオリオールズ戦。チームをサヨナラ勝ちに導く決勝2点ツーベースを放ち、ヒーローインタビューに登場したブルージェイズの川崎宗則選手が発したこのフレーズは、日はおろか全米中で話題となった。 ESPNなどのスポーツ番組で取り上げられる一方で、MLBの公式サイトでもビデオとしてアップロードされ、さらにYouTubeなどでも公開され、瞬く間に人々の心を掴んでいった。 これ以降、川崎の認知度は全国規模で急上昇し、今や遠征先でもファンから声

    メジャーで躍動する永遠の野球小僧。天衣無縫な川崎宗則、本当の価値。(菊地慶剛)
  • 本田“いる・いない”論を越えて――。福西崇史が語る「最も大事な1カ月」。(細江克弥)

    アルベルト・ザッケローニ率いる日本代表には、2つの顔がある。 田圭佑がいる日本代表と、田圭佑がいない日本代表――。 周知のとおり、前者は後者よりも明らかに勝率が高い。ザッケローニ就任後の日本代表はW杯3次予選の北朝鮮戦、同ウズベキスタン戦、親善試合のブラジル戦、W杯最終予選のヨルダン戦と4つの黒星を喫しているが、ブラジル戦を除く3試合に田は出場していない。今回も、代表チームへの合流は6月4日のオーストラリア戦直前と言われており、当然ながら、今夜のブルガリア戦にも欠場する。 「この合宿は、私が就任してからの3年間で最も大事な1カ月になる」 コンフェデレーションズカップ終了までの約1カ月に及ぶ合宿の2日目、指揮官は選手たちを前に真剣な表情でこう言い放った。 田不在時のチーム力を上げること――。 それは指揮官が「最も大事な1カ月」と評するこの期間に改善すべきポイントの一つである。 両者の

    本田“いる・いない”論を越えて――。福西崇史が語る「最も大事な1カ月」。(細江克弥)
  • <長嶋巨人、松井秀喜攻略法を語る> 野村克也 「絶対に負けたくない敵だった」(阿部珠樹)

    '90年代、松井を主軸に据えた長嶋巨人軍に、大きな壁として 立ちふさがったのが、「ID野球」の野村ヤクルトだった。 稀代の知将が感じた2人の凄み、そしてその攻略法とは――。 長嶋茂雄と松井秀喜がそろって国民栄誉賞を受賞した。 野球界では王貞治、衣笠祥雄につづく受賞である。ジャイアンツという人気チームでつねにファンとマスコミの大きな注目を集め、それに応えるプレーを見せてきた長嶋。その長嶋に手塩にかけて育てられ、メジャーリーグでも名門ヤンキースの中心として活躍した松井。国民栄誉賞がどんな基準で与えられるのかは、私などにはわからないが、ふたりの受賞は多くの人が納得するものだろう。 人づてに聞いたのだが、ふたりの受賞が決まったとき、「残した数字でいうなら野村にも賞を与えてよいのではないか」という声があったそうだ。私自身はとても賞に値するなどとは思っていないが、こうした声をいただけたのは名誉なことだ

    <長嶋巨人、松井秀喜攻略法を語る> 野村克也 「絶対に負けたくない敵だった」(阿部珠樹)
  • 新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)

    プロ25年目の谷繁は、FA権を行使せず、昨年末に1億9千万円で契約更改。「阿部(慎之助/5億7000万円更改)より4億円ほど少ない金額で(判子を)押しました」と笑いながら中日での活躍を誓った。 新年、あけましておめでとうございます。 新しい年を迎え、気持ちも新たに3カ月後に迫ったペナントレース開幕に思いを馳せる今日この頃。野球なき正月のテレビ番組と型にはまったおせち料理に飽きてきたら東京・国分寺。北口のうら寂しい路地の一角にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は元横浜ベイスターズ中継ぎ投手にして、木塚コーチの高校の後輩・弥太郎投手に伯父貴と慕われる存在。この度、編集部に届いた年賀状の中に「野次馬ライトスタンドは口の悪いもつ鍋屋の記事だけでいいです」との要望が混じっていたので、今回は中野渡進氏による2013年プロ野球展望をお届けする。 キャプテンサンタを愛

    新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)
  • 日本一の陰でトライアウトへ……。巨人軍を戦力外になった男達の意地。(田口元義)

    2012年11月9日、クリネックススタジアム宮城で行なわれた12球団合同トライアウト。年々、その認知度は上がっており、今年もファンや報道陣が多く詰めかけるなか、選手たちは球団関係者に自らを必死にアピールしていた。 11月9日、クリネックススタジアム宮城で行なわれた12球団合同トライアウトに参加した選手は56名。数としては例年とほとんど変わらなかった。 しかし雰囲気は、これまでと何かが違う。 広島の末永真史は言う。 「『ロッカーではみんな暗いのかな?』と思いましたけど、意外とそういう感じでもなく。『頑張ろう』って雰囲気でしたね」 参加者は誰一人として手を抜いたプレーを見せなかった。それでも雰囲気が違うと感じたのは、おそらく、末永が言った「頑張ろう」という言葉の質のせいなのかもしれない。 イベント的な側面が強くなった“笑顔の”トライアウト。 打者で唯一、塁打を放ったDeNAの高森勇旗は、顔を

    日本一の陰でトライアウトへ……。巨人軍を戦力外になった男達の意地。(田口元義)
  • 現地の宇佐美サポとの会話から――。ドイツで再発見したJリーグの真価。 (細江克弥)

    スピードと技術を武器に、ドイツでも独特の存在感を放つ宇佐美。そのスタイルのベースがJリーグで培われたことを、日サッカーは誇っていい。 サッカー日本代表の現在地を測る絶好の機会となった10月16日のブラジル戦(ポーランドで行なわれ0-4で敗戦)から、そのままドイツに流れてブンデスリーガを中心に取材している。欧州滞在10日目となった24日は、ドルトムントで行われたチャンピオンズリーグD組「ドルトムント対レアル・マドリー」を取材。いや、正確には「申し込み過多」という理由で取材申請を受け入れてもらえなかったから、取材ではなく観戦と言ったほうが正しい。 世界最高の観客動員数を誇るドルトムントのこと、もちろん試合の直前になって正規のルートからチケットを購入するのは不可能に近い。だから、とりあえずはジグナル・イドゥナ・パルクに足を運び、いわゆるダフ屋からチケットを購入しようと決めていた。滞在先のホテル

    現地の宇佐美サポとの会話から――。ドイツで再発見したJリーグの真価。 (細江克弥)
  • 選手会が打ち出したWBC参加拒否。“大人の事情”だらけの真相とは?(鷲田康)

    2009年の第2回WBCでは決勝で韓国を下し、連覇を達成。日中が歓喜に沸いた。果たして、あの興奮を再び味わう機会は訪れるのか。交渉の行方が注目される。 WBCとは実に“大人の事情”に包まれた大会である。 野球の世界市場を独占しようと考えているMLBは、そのマーケット戦略の一環としてこの大会を企画し、スタートさせた。だから、決してアジアの国々と「対等な立場」で歩もうなどという意思はないだろう。 ただ、その一方でアジア(特に最大の狙いは中国だと言われているが)の野球市場が拡大していくことは、もちろん彼らにとっても大歓迎なことではある。そのためにWBCには日韓国台湾そして中国に、ぜひとも参加して欲しいわけだ。そこで経済的に大きく貢献しているNPBには過去2大会でも、彼らなりには配慮をしてきたつもりだっただろう。それがMLBと同選手会で利益の66%を独占するのは別にして、韓国プロ野球機構(

    選手会が打ち出したWBC参加拒否。“大人の事情”だらけの真相とは?(鷲田康)
  • “野球DJ”が名曲、珍曲をご紹介。「プロ野球 音の球宴」へようこそ。(村瀬秀信)

    ファンタスティック・ピッチング・マシーン中嶋氏(写真左)とヨシノビズム氏。両者ともに熱狂的な日ハムのファンですが、イベントでは様々な球団の曲がかかります 今年のオールスターはQVCマリンでの第2戦を観戦してきた。毎年、はじまる前はペナントに傾倒し過ぎて(もしくは終戦していて)、オールスターというものをあまり浮かれた気分で迎えるなんてことはないのだが、いざはじまってみれば、年に一度の夢の球宴はやはり面白い。 ホームラン狙いの打者に真っ向勝負を挑む投手なんてグラウンドの対決ももちろん素晴らしいが、個人的にはあの独特の球場の雰囲気がたまらない。 12球団の選手にファン、マスコットが集まり、普段は敵チームである選手の応援歌を口ずさむ。特にイニング前にパ・リーグ6球団で歌うパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」の一体感には、プロ野球が持つ力とファンの思いが詰め込まれているような気がして、いつ

    “野球DJ”が名曲、珍曲をご紹介。「プロ野球 音の球宴」へようこそ。(村瀬秀信)
  • <欧州を震撼させたニッポン人> 川島永嗣 「大量失点でMVPの理由」(中田徹)

    Number779号では、「5人の“突破者”たち」として、宮市亮、指宿洋史、 川島永嗣、細貝萌、瀬戸貴幸ら、異国で挑戦を続けるニッポン人の足跡を辿りました。 Number Webでは、今季、サポーターが選ぶ『プレイヤー・オブ・ジ・イヤー』に選出された川島永嗣選手(リールセSK/ベルギー1部)の記事を特別に全文公開します。 ちびっ子記者の激しい突っ込みが混じった質問に、川島は両手を叩きながら爆笑した。 これはリールセがファンサービスで開いた『模擬記者会見』の時の模様だ。リールセのサポーター連合会長、マルク・デ・ノエル(54)は、オランダ語を流暢に操りながら子供たちとコミュニケーションを取った川島の姿を思い出しながら目を細めた。 「川島はたいした奴だ。オランダ語は大変難しい言語なのにもう自由にしゃべっている」 今季、リールセの正GKとして活躍した川島はすっかりサポーターのハートをつかみきった。

    <欧州を震撼させたニッポン人> 川島永嗣 「大量失点でMVPの理由」(中田徹)
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