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ブックマーク / usausa1975.hatenadiary.org (15)

  • トマトから農薬が溶け出して色が変わる?!水酸化カルシウム洗浄を実験 - うさうさメモ

    <追記> エントリは、野菜の通常の洗浄についてではなく、水酸化カルシウム等でのアルカリによる洗浄についての記事です。 先日、ネット上に出回った写真がありました。ミニトマトを、水酸化カルシウム水溶液につけると、溶液の色が変わる!これは、トマトについた農薬が溶けだしたからだ!というものです。その実験では、水と水酸化カルシウム水溶液にトマトを漬けて比べていましたので、「無農薬栽培のトマトでも色が変わるんちゃうん?」というツッコミが噴出しておりました。で、たまたまうさじまは毎年ミニトマトをベランダ栽培しておりますので、「やったろうやないか…」ということで、早速楽天で水酸化カルシウムを取り寄せました*1。 水酸化カルシウムが届くまでの間にtwitterで教えていただいたのですが、実は既に水酸化カルシウム水溶液で野菜を洗浄する、という商品が売られているそうです。 安心やさい こちらは、ホッキ貝の貝殻

    トマトから農薬が溶け出して色が変わる?!水酸化カルシウム洗浄を実験 - うさうさメモ
  • アスパルテームで虫は殺せない-甘味料の「噂」を調べてみた - うさうさメモ

    「アスパルテームは殺虫剤で化学兵器」 少し前にFB上でシェアされていたらしい噂です。Twitterで教えていただきました。 アスパルテームは殺虫剤で化学兵器です(魚拓) 上記がシェアされていた記事ですが、同様の内容の記事はネット上にたくさん存在しますのでこれがオリジナルではないでしょう。あくまで一例として参照願います。 人工甘味料、特にアスパルテームについては様々な噂があり*1、また人体に対する影響については膨大な研究がなされていてちょっと調べきれないので、この記事ではアスパルテームの殺虫効果に絞って調査してみました。 なお、アスパルテームについての基礎知識としては以下のサイトが参考になると思います。「買ってはいけない」で紹介されたフェニルアラニン有毒説についての解説もあります(フェニルアラニンは、先天性のフェニルアラニン代謝障害である「フェニルケトン尿症」の患者では、成人までは摂取量を制

    アスパルテームで虫は殺せない-甘味料の「噂」を調べてみた - うさうさメモ
  • シャンプー・羊水・経皮毒 - うさうさメモ

    妊娠・出産をめぐる根強い俗説の一つに、「ケミカルシャンプーを使用していた人の羊水からシャンプーの匂いがする」というのがあります。先日、ある有名人のツイートをきっかけに、またこの話題がネット上を駆け巡っていました。この話は前から気になっていたものの、改めて取り上げたことがなかったので、この機会に調べてみることにしました。 さすがに、「羊水がシャンプーの匂いがするか調べた」という論文はないと思いますので、Twitterで皆さんの経験談を募集してたところ、たくさんのお返事を頂きました。ご協力下さったみなさんありがとうございました。 「羊水からシャンプーの匂いがする」…なんてことはありません, Togetter 出産経験者(立会経験を含む)方々のお話では、「シャンプーの匂いだった」という方はいらっしゃいませんでした。多かったのは「生臭い」というお答えで、他には「覚えていない」「それどころじゃなかっ

    シャンプー・羊水・経皮毒 - うさうさメモ
  • WHOはインフルエンザワクチン接種を推奨している - うさうさメモ

    2015.3.16追記 インフルエンザワクチン懐疑記事の訂正版と反論記事 続報を書きました。 2015.1.26追記 元記事は現在「1月23日に掲載致しました件記事につきまして、現在追加取材中につき一時的に非公開にしております」と記載され公開停止されています。しかしながら、いったん拡散された誤情報は転載等によりネット上でなんどもよみがえり、利用されることがあります。この記事はそのようなときのためにとりあえずは消しません。Business Journal により適切な訂正がなされることを願います。 インフルエンザの流行がピークを迎えています。そんな中、下記のような記事が公開されました。 WHO、インフルエンザはワクチンで予防不可と結論 病院は巨額利益、接種しても感染多数, Business Journal, 2015.01.23(魚拓) この記事には「世界保健機関(WHO)のホームページを

    WHOはインフルエンザワクチン接種を推奨している - うさうさメモ
  • 日本では無痛分娩が少ない理由を制度面から考える勉強会に参加してきました - うさうさメモ

    (注)この記事は、うさじまが勉強会で聞いたことを、当日配布の資料とメモを見ながらまとめたものです。できるだけ正確に伝えるよう努力していますが、医療の専門家ではないため、理解が足らなかったり、不正確な内容を含む可能性があります。その点ご留意の上でご覧頂きますよう、お願いします。 日における産科麻酔-エピデュラル出産を考える-, 「性と健康を考える女性専門家の会」勉強会 2014. 9. 27 講師 大西 香世 (国立生育医療研究センター研究所・政策科学部研究員) 上記に参加させていただきました。勉強会は、「性と健康を考える女性専門家の会」の会員でなくても参加できるとのことでしたが、参加されている方はやはり医師や看護師、助産師など医療系のお仕事の方が多いようでした。かなりアウェイな状況でビビりつつ参加してきました。2時間のうち、講師の大西先生のプレゼンが約1時間、休憩を挟んで質疑応答が1時間

    日本では無痛分娩が少ない理由を制度面から考える勉強会に参加してきました - うさうさメモ
  • 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター - うさうさメモ

    2016.2.22 田口たつみさんとのコラボによる解説記事のリンクです。 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(1)扇情的な見出し・結果の曲解 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(2)「利益相反」 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(3)「相関関係と因果関係の混同」 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(4)推測表現 (おまけ:「科学的風だけど実は科学的証拠ではないもの」の例) 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(5)小さすぎるサンプルサイズ/代表的でないサンプル 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(6)対照群がない/盲検試験が行われていない 2014.6.26改定 ファイル名が「.JAPなのはヤバイ」というご指摘を受け、「.JP」に直しました。 元サ

    「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター - うさうさメモ
  • 実況・実験ノート - うさうさメモ

    最近なにかと話題の「実験ノート」。実験をすることがある人には身近なものですが、そうでない方にはあまり馴染みのないものですね。うさじまも仕事でこういったノートを書くことがあります。今回、お料理を実験に見立てて実験ノートをつけてみることにしました。「ごちそうさん」でも、「料理は科学」と言っていましたしね。 なお、実験ノートの取り方については施設や研究室で色々なルールがあり、求められる厳密さもさまざまです。うさじまの場合、後に論文を書くとか、特許が…というより、「自分が再度実験するときのためのメモ」として書いている側面が大きくなっておりますので、「こんなの不十分だよ!!」と言われてしまうかもしれません。あくまで一つの例として寛大な心でご覧頂きますよう、お願いします。 実験ノートは誰にでも買えます 実験ノートと言っても、決まった書式があるわけではありません。が、改ざんや不正がしにくいように工夫され

    実況・実験ノート - うさうさメモ
  • 「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」の日本語版を作ります。ご協力お願いします! - うさうさメモ

    2014. 5. 7追記 改訂版を出しました。こちらへのコメントは締切ります。またこちらの訳文を引用する等はお控え願います(改訂版のほうでよろしくお願いします)。 A Rough Guide to Spotting Bad Science, Compound Interest Compound Interestは英国の大学院生(化学)と教員によるサイトで、日常的に見かける化学物質や化学反応の解説や、授業などで使える画像を提供されているところです。上記の、「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」という記事では、ニセ科学を見抜くための12のポイントをポスターにしたものがPDFなどで配布しています。 このポスターについて、先日国内の某サイトで紹介されていたのですが、自分自身でも訳をつけてみようと思いました。そこで、コメン

    「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」の日本語版を作ります。ご協力お願いします! - うさうさメモ
  • 複雑怪奇な「有害事象」と「副反応」のまとめ - うさうさメモ

    ワクチンの安全についての情報として、一般に(時にはマスメディアでさえも)あまり理解されていない概念として「有害事象」と「副反応」があります。 「有害事象」は、薬物(ワクチン)との因果関係がはっきりしないものを含め、薬物を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない, あるいは意図しない徴候,症状,または病気を指します。「副反応」は、ワクチン接種によって起こる、免疫付与以外の反応のことを指します。ちなみに、ワクチン以外の薬品投与により起こる、主作用(病気を治療する作用)以外の作用のことは、「副作用」といいます。「有害事象」の例としては、「接種後に接種部位が腫れた」など接種との関連が想定されるもののほかに、「接種後に風邪をひいた」とか、「接種後に転んで骨折した」なども含まれます。 ところが、日のワクチンに関する情報発信ではこれがさらにややこしいことになっているのです。 「副反応」報告を生かせな

    複雑怪奇な「有害事象」と「副反応」のまとめ - うさうさメモ
  • 酵素、酵母、発酵。どうちがうの? - うさうさメモ

    今日から3回シリーズで酵素について書きます。 個人的には生物分野において、知識のある人とない人の間での認識のズレが最も大きい概念の一つが「酵素」、ではないか、と感じています。「酵素」は、生命活動の根幹を担うような重要な存在です。しかし、正確な概念があまり知られずに、「なんか体にいいらしい」とか、「よくわからない健康品」として広く認識されているように思います。というのも、「酵素」については、義務教育では消化酵素の種類と簡単な働き程度しか習わないようなのです。高校生物ではそこそこ詳しく習うようですが、やってない人・忘れている人も多いと思います。そこで、今回は、まず「酵素と酵母と発酵ってどう違うの?」というところにポイントをおいて、酵素についてざっくりまとめてみました。生物に詳しい人には常識的な内容ですので、このエントリはとばしてくださってもかまわないです。 酵素とは? 「一言で言えば、触媒と

    酵素、酵母、発酵。どうちがうの? - うさうさメモ
  • 風疹流行と放射能の話、その2 - うさうさメモ

    風疹とワクチンにまつわる流言(1) 風疹はなぜ流行しているの?放射能のせい? うさうさメモ 風疹の流行がちっともおさまりません。今回の風疹の流行に関しては、上のエントリでまとめたように、過去のワクチン政策が原因であり、国がもっと積極的に動いてしかるべきなはずなのですが、「自主性を尊重する」姿勢を貫くようです。 それはそうと、風疹と放射能を結びつける言説も相変わらず続いています。主に2つの流派があるようです。 チェルノブイリ原子力発電所事故の直後にも風疹は流行していた!やはり風疹の流行は放射能汚染のせいだ! 風疹は実際には流行していないが、流行を強調することで、先天性障害の発生を先天性風疹症候群(CRS)のせいにしようとしている! チェルノブイリ事故後の風疹流行について Twitterなどで広まっていた「チェルノブイリ事故後に風疹が流行」の図の元はこの文献だと思われます。 日の風疹・先天性

    風疹流行と放射能の話、その2 - うさうさメモ
  • 健康情報と脅し - うさうさメモ

    インターネットを含め、さまざまなメディアで提供されている「健康情報」。中には、根拠が薄かったり、ほとんどなかったりするものも多いです。そのような情報の中には、人々を脅かすことで行動を操りたい、またはセンセーショナリズムでアクセスを稼ぎたい、といったものも少なくありません。そういった記事で多用されるフレーズを集めてみました。なお、網羅的に調査したものではないため、うさじまの観察範囲によるバイアスがある場合があります。 「〜と言われています」「〜が指摘されています」「〜との声があります」 「責任転嫁の呪文」です。「誰かが言ってるんだもん、私が言ってるんじゃないもん、根拠なんか知らないよ、言ってる人に聞いてよね」というのと同義です。このフレーズとともに、根拠資料を提示してあればかなりマシなほうで、単に自分が思いついたことなんじゃないの、とツッコミたくなるような独自理論や、ごくごく一部の人が言って

    健康情報と脅し - うさうさメモ
  • 「子宮頸がんワクチンで不妊」はやっぱりデマ - うさうさメモ

    子宮頸がんワクチンで不妊になるというのは根も葉もないデマ うさうさメモ こちらの記事で、「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)で不妊になることを示すデータはない、逆に妊娠に影響しないというデータがある」と紹介したのですが、「製薬会社の出したデータなんかじゃ無意味だ」というコメントをいただきました。確かに、製薬会社が資金提供している論文にはバイアスがかかっているのではないかという疑問はあると思います。実際、医師や研究者の間でも、「論文のお金の出どころには注意が必要」という視点はあるようです。しかし、今回の場合、承認申請のためのデータであること(後からデータが辿れるよう厳密に管理されます)、二重盲検(接種する医師も接種される患者もワクチンかプラセボかわからない)試験であること、非常に多くの医療関係者&被験者が関与するため全員の口を塞ぐのは難しいこと、またなにより重大な副作用を隠して承認を取得し

    「子宮頸がんワクチンで不妊」はやっぱりデマ - うさうさメモ
  • 清潔と不潔のあいだ - うさうさメモ

    人が「うわ…不潔」と感じ、ぞっとする、というのは、感染症から身を守るために必要な能かもしれない。 しかし、何に「不潔」と感じ、何はOKなのかは文化や人によってずいぶん開きがある。 最近では、米のとぎ汁を発酵させた(腐敗させた)ものを、「放射能」対策として飲んだり部屋にまいたりする人々がいるそうだが、これは大方の現代日人の感覚からすればかなりアウトのはず、と思えるのだが、そうでもないらしい。 私は仕事で細胞を培養することが多いのだが、細胞というのはそのへんの雑菌にやられて簡単に死んでしまう。 だから、絶対にそのへんの菌が培養フラスコに入らないように気を使って育てなければならない。 けど、ごくたまに(?)細菌等の微生物が混入してしまうことがある。これを「コンタミ」(「コンタミネーション:汚染」の略)と言う。 コンタミしたフラスコは、ふつうのと色が違ったり濁っていたりする。 これを顕微鏡で見

    清潔と不潔のあいだ - うさうさメモ
  • それは奇形じゃなく病気です - うさうさメモ

    奇形動植物のまとめ ー院長の独り言 福島原発事故由来の放射能のせいではないか、と続々と「奇形」が報告されている。 中にはいくつか、素人目にもそれは違うだろ、というのがあったのでメモとして。 (イチョウの切れ込みや徒長したたんぽぽ、これは子供のころ外で遊んだことあれば誰でも見てるレベルだから置いておく。) 部分的に枯れたイチョウ 2011.7.30 都内 これは、こちらのサイト(ルーラル図書館 イチョウの病気)にある「イチョウすす斑病」と思われる。 Gonatobotryum sp.という微生物による病気である。 もちろん、実際には病原菌を単離できなければ断言できないが、かなり特徴的な病斑だ。 若芽の縮れたナンテン 2011.5.5 東京西荻窪 これは、「埼玉の農作物病害写真集」にも掲載の、ナンテンモザイク病だろう。 CMV(キュウリモザイクウイルス)というウイルスによる病気で、ナンテンはウ

    それは奇形じゃなく病気です - うさうさメモ
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