『blank13』(ぶらんく・じゅうさんと読む)は俳優斎藤工氏が、“齊藤工”名義で監督する初長編映画である。監督とは今までご一緒する機会はなく、今回の現場が初めてであった。ラインプロデューサーから依頼を受け、スケジュールが立て込んでいたが調整することが出来た。監督がかなりの映画ファンであることは聞き及んでいたのでかなり会うのが楽しみだった。監督自身のスケジュールがかなりタイトなので、スタッフ側である程度イメージを共有して監督に提示、承認、という段取りを行なった。監督が参加するメインロケハンは、東京→足利→御殿場という大移動だったが1日にまとめることが出来た。 ストーリーは、原案のはしもとこうじさんの実体験が元になっている。子供の頃、家を出て行った父が13年後に死期を迎え再会し、死後今まで知らなかった父の本当の姿を周りから伝えられる、というものである。脚本の構成上、時間軸が前後するのと、前半