平塚市は18日、市立中学校での給食問題について、「家庭からの弁当と業者弁当販売方式の併用」を採用し、学校給食法に基づく完全給食(主食、おかず、牛乳)は行わないと発表した。3月末にまとめられた同市教育委員会の報告を是認した。これを受け市教委は、新たな業者弁当販売方式を本年度中に1、2校で試行し、14年度以降に全校に拡大する方針を示した。ただ、保護者らを中心に完全給食を求める意見が根強かっただけに、市の判断に失望の声も上がっている。 平塚市立中学15校では現在、牛乳だけの「ミルク給食」を実施。生徒は原則として家庭からの弁当で昼食を取っている。しかし、保護者の負担軽減や栄養バランスの確保のため、弁当以外による昼食確保の必要性が問われ、市教委で検討していた。 市教委報告では、完全給食の実施は財政上難しいと結論。家庭からの弁当と併用する業者弁当は、(1)栄養バランス確保のため栄養士による指導・助