EUが率先して実現しようとしている「LCA」。この新しい環境基準によって、日本の製造業、特に自動車産業従事者100万人が失業する危険性があるといわれています。 皆さんは「LCA」という新しい環境基準のことをご存知でしょうか。これはライフ・サイクル・アセスメント(Life Cycle Assessment)といって、製品やサービスのライフサイクル全体の環境影響評価の手法であり、いまEUが率先して実現しようとしているものです。 ライフサイクル全体とは「資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル」までを指すもので、クルマでいえば、走ってる間だけの排気ガスのことだけではなく、材料の輸送―工場の環境―発電方法―ユーザーの使用環境―廃棄まで、すべてトータルでCO2を削減していこう、という考え方です。 このLCAが有効になると、日本は大変な不利を被ります。なぜならば、日本の発電はCO2を