グーグル、アップルに負けない著作権法 (角川EPUB選書)を読んだ。 角川書店(株式会社KADOKAWA)の会長の角川歴彦が、クラウド時代のビジネスの現場を赤裸々に綴った。現場のビジネスの当事者がIT時代の本質を語る訳だから面白くないはずがない。 タイトルに「著作権法」というのが入っているので法律論かと誤解する人もいるかもしれないが、本書の肝は、IT業界の三国志である。主人公はグーグル、アップル、そしてアマゾンである。 彼らのビジネスの本質は何か。それに著作権がどのような役割を持っているのか。著作権を縦糸に企業経営者の三国志を横糸に織りなしていく。 角川が直接交渉した相手などとのエピソードを織り交ぜながら、クラウドベンダーの戦略を探っていく。角川書店という日本の老舗出版社の会長が自らのビジネスの土俵の上でグーグル、アップル、アマゾンと対峙したのか興味は尽きない。 第1章コンテンツのクラウド